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FIFAワールドカップ・カタール2022、グループEに所属する日本は、初戦でドイツに勝利し、2戦目コスタリカに黒星。1勝1敗の勝ち点3でE組2位につけており、最後のスペイン戦に勝てば決勝トーナメント進出が決まり、負ければ敗退となる。
運命の一戦に向けてカギを握るのが、スペインでプレーするMF久保建英(レアル・ソシエダ)。スペイン・メディアからの注目度も高まっている。
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■「フレッシュなら監督は投入すると思う」と久保
久保はコスタリカ戦後、スペイン・メディアの取材に応じ、心境を吐露した。『ムンド デポルティーボ』によると、久保はまず「日本がドイツに対してやったことを、今回はコスタリカにやられた」と敗因を分析。失点しないことを重視しつつ、少ないチャンスを確実に決め切るというドイツ戦で見せた日本の戦い方を、今回はコスタリカに演じられてしまったことを嘆いたという。
ドイツ戦は先発したものの、コスタリカ戦では出番のなかった自身については「プレーはしなかったが、ケガなどではなく元気だ」と体調万全であることを強調。その上でスペイン戦に向けては「人生で一番大事な試合だ。もし私がフレッシュな状態であれば監督は投入すると思う。それで私が勝利のゴールを決められるかどうか見てほしい」と闘志をみなぎらせた。
久保はまた「どんな相手にも対応できるのが日本の長所。強豪国とも十分に戦える。我々は非常に競争力がある。スペインやブラジルと対戦しても3点差をつけられて負けるようなことはない。なぜなら集中力が切れないから」と強気の姿勢を貫いた。
■レアル・マドリードも再獲得へ向けて注視
今夏、レアル・マドリードからレアル・ソシエダに移籍し、好パフォーマンスを披露している久保は、リーグ戦12試合に出場して2ゴールを決め、地元サポーターからの信頼を勝ち取っている。これについてスペイン紙『SPORT』は「レアル・マドリードがW杯におけるクボのプレーに注目している」と伝えた。記事によると「クラブはワイドアタッカーを探しており、イングランド代表ブカヨ・サカ(アーセナル)のほか、クボもレーダーに引っかかっている」という。
もともとレアルはEU圏外の選手がプレーできる3枠に空きがなかったため、久保をトップチームのメンバーに登録することができずに手放したという側面もあった。しかし、現在はエデル・ミリトン、ヴィニシウス・ジュニオール、ロドリゴ・ゴエスらが二重国籍を取得し、そのEU圏外枠も空いた。レアルは久保の保有権50%を保持しており、この点から見ても帰還の可能性は残されている。
久保はスペイン戦の大舞台で輝き、日本を決勝トーナメントへ導くことができるのか。そして、レアルが再獲得に動くのか…。見どころが詰まった一戦となりそうだ。
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文●SPREAD編集部