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FIA世界ラリー選手権(WRC)ラリージャパンは13日、地元愛知県出身トヨタの勝田貴元が3位表彰台を獲得。ヒョンデのティエリー・ヌービル、オィット・タナクが1ー2フィニッシュを飾り、12年ぶりの日本開催が幕を閉じた。
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■「思いきりプッシュできるようになりたい」
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笑顔も見られたがチームとしての結果にはリベンジを誓う勝田貴元 撮影:SPREAD編集部
勝田はセレモニアル・フィニッシュ後の記者会見で、母国での表彰台獲得について振り返り「本当に特別な日でした。(初めから)表彰台に上がることが目標でした。一時はちょっと苦しい場面がありましたが、今はこうしてここにいることができ、チームとサポーターのみなさんにすごく感謝しています。みなさんからすごくモチベーションを与えられました」と周囲への感謝を忘れなかった。
また、母国開催のプレッシャーについて振り返り「すごいプレッシャーでした。ただ、いつもとはちょっと異なるプレッシャーだった。ただ、サポートしてくれる方々に支えられ、おかげで楽にラリーに挑むことができ、感謝しています。チームにとっては大変な週末になりましたが、まずはヒョンデを祝福したいです。来年は我々がリベンジする番です」と自身のプレッシャーと結果とともにチームのリベンジを誓った。
勝田はこれまでもケニアで表彰台を獲得しているが、母国でも成果を挙げ、今後の目標について「目標は、もっと自信をつけること。ポルトガルはあともう少しのところで表彰台を逃しました。特にトリッキーなコンディションでもっと(ドライビングを)向上させる必要があると思います。まだこうしたコンディションでは苦戦しているので、思いきりプッシュできるようになりたいと思います」と、さらなる上を目指す決意を示した。
なぜかはにかみがちなヌービル 撮影:SPREAD編集部
また、見事逆転優勝を果たしたヌービルは、「今日は想像する限り最悪の1日、勝利を争っているラリーの中で最悪の1日でした。すごくチャレンジングで、しかも新しいコースだったからね。でも(優勝は)最高だ。(中略)最終ステージまで緊張が続く大変な1日でしたが、ここラリージャパンで優勝できて嬉しいです」と喜びを語った。
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そしてなぜか終始ツンデレなタナック 撮影:SPREAD編集部
これがヒョンデでの最後のラリーとなる2位タナックは「我々にできることはやった、これ以上のことはできなかったと思う」と喜びよりも、自身の走りにやや不満足な感想を述べるにとどまった。来季の去就はまったく白紙とのこと。まずはWRCに戻って来ることを期待したい。
■ラリージャパン暫定結果
1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) 2h43m52.3s2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +1m11.1s3 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2 m11.3s4 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2 m23.6s5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +4 m05.1s6 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (フォードPuma Rally1 HYBRID) +4m07.4s7 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (ヒョンデ i20 N Rally2) +7m50.8s8 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (ヒョンデ i20 N Rally2) +8m12.4s9 エミル・リンドホルム/レータ・ハマライネン (シュコダ ファビア Rally2 evo) +8m25.6s10 ヘイキ・コバライネン・/北川紗衣 (シュコダ ファビア Rally2 evo) +8m59.8s11 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +10m40.8s
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文●SPREAD編集