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2位・横浜DeNAベイスターズと3位・阪神タイガースによるクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが8日にスタートする。
セ・リーグの優勝チーム、東京ヤクルト・スワローズへの挑戦権をかけた2戦先勝の超短期決戦の中で、両チームの打線の先陣を取るべき2人を勝負キーマンに挙げたい。
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■得点力アップの鍵を握るバイプレイヤーに注目
本拠地・横浜スタジアムに迎え撃つDeNAの期待は、楠本泰史だ。
プロ5年目の27歳。今季レギュラーシーズンは自己最多の94試合に出場し、打率.252、6本塁打、26打点、6盗塁、出塁率.322の成績。決して主役ではなかったが、シーズン終盤の9月に月間打率.345(58打数20安打)と活躍。シーズン最後の2試合は2番打者として出場しており、今回のCSでも佐野恵太、牧秀悟の2人、さらに宮﨑敏郎、ソトと続く打線の中で、楠本が出塁すればチームの得点力は間違いなく上がる。
何より、今季の阪神戦は18試合で打率.357(56打数20安打)の好相性を誇っている点が、期待感を高める要素となっている。
一方、敵地に乗り込む阪神で期待したいのが、中野拓夢だ。プロ2年目の26歳。今季レギュラーシーズンは135試合に出場し、打率.276、6本塁打、25打点、23盗塁、出塁率.301。6月までは2番打者での出場が多かったが、7月以降は「1番ショート」に定着してチーム最多・リーグ3位の157安打を記録。今季のDeNA戦は打率.253(95打数24安打)と決して相性が良いわけではないが、今回の舞台となる横浜スタジアムでは打率.279(43打数12安打)で2本塁打を記録。
そしてCS第1戦での先発が予想される今永昇太に対しては今季対戦打率.444(9打数4安打)の好相性。中野が出塁すれば、おのずと得点のチャンスは増す。
今季の両チームの対戦成績はDeNAの16勝9敗。さらに横浜スタジアムではDeNAが11勝2敗と大きくリードしている。主軸の“一発”に期待が集まるが、チームの勝利のためにはバイプレイヤーの働き、ラッキーボーイの登場が必要。その意味でも、「楠本 vs. 中野」の争いに注目だ。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB