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ここまで15勝15敗の勝率5割で4位につける中日ドラゴンズと、11勝22敗1分ながらは徐々に調子が上向いてきた阪神タイガースの対戦。今季対戦は中日の3勝2敗(バンテリンドームでは中日の3勝0敗)。ともに「浮上の5月」を目論む中で、両チームの“2番打者対決“に注目したい。
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■2番打者対決の行方はいかに
中日の2番は、高卒3年目の20歳、岡林勇希だ。
立浪和義新監督の下でレギュラーに抜擢され、ここまで打率.255(110打数28安打)、5打点をマーク。4月中旬に一時期ベンチスタートとなったが、4月29日から6試合連続安打中と再び調子上昇中だ。注目すべきは「足」で、今季6盗塁をマークし、成功率100%を誇っている。
だが今季の阪神戦では打率.118(17打数2安打)、盗塁なしとまだ活躍できていないだけに、今度こそ「打って、走って」の活躍を見せてチームの勝利に貢献したい。
一方、阪神の2番は、社会人からプロ入りして2年目の25歳、中野拓夢。昨季、127安打に加えて30盗塁で盗塁王に輝いた男。今季もコンスタントにヒットを重ね、ここまで打率.292(137打数40安打)、1本塁打、7打点をマーク。今季34試合中17試合で2番を務め、現在5試合連続安打中と岡林同様に調子は上向きだ。
そして盗塁数は、岡林を上回るリーグトップタイの7盗塁。盗塁失敗は1度あり、成功率は87.5%という状況。今季の中日戦では打率.316(19打数6安打)、1盗塁という成績を残している。
首位・巨人が故障禍もあって勢いを失いつつあるセ・リーグだけに今後、ペナントレースをさらに面白く、さらに混戦にするためには、中日と阪神の“浮上”がポイントになる。その中で「岡林vs中野」の“走れる2番“が打線に与える影響力に期待したい。
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記事提供:ベースボール・タイムズデータ提供:野球DB