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過去10年、シルクロードSの優勝馬は1~4番人気と平穏決着で、近年では後に高松宮記念を制するセイウンコウセイやファインニードルらがここで好走するなど、古馬スプリント路線の登竜門と言える。今年も前年のスプリンターズSで4着に好走したメイケイエールをはじめ、飛躍を誓う馬が集結した。
しかし、昨年はモズスーパーフレアが1番人気で10着、一昨年はレッドアンシェルが1番人気で18着に大敗するなど、一筋縄ではいかない難解なハンデ重賞ともあって、3連単の配当は10万円を超すことも珍しくはない。
代わって台頭しているのが軽ハンデの伏兵。今年はハンデ差こそ少ないが、それでも実力と適性をハンデで勘定しながら「穴馬」を発掘することが攻略のポイントとなる。
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■マイスタイル
過去には牡馬クラシック三冠に駒を進めるなど飛躍が期待されたものの、古馬になってからは函館記念の1勝のみで、近走も2桁着順を繰り返すなど低迷。しかし、初のスプリント戦となった前走・タンザナイトSではしっかりと折り合い、勝ち馬に0秒4差まで迫る競馬を披露した。
日本ダービーで大逃げを打って4着に好走するな、若駒の頃からスピード能力に長けていたが、その後は前向きな気性がアダとなり結果が出なかった。しかし、そのスピードを最大限に生かせるスプリント路線に活路を見いだせたのは大きな収穫と言える。
当レースはハンデの57キロの馬が【3-1-3-11】と最多3勝をマークしている点は強み。先週のアメリカJCCでキングオブコージを勝利に導くなど好調の横山典弘が継続騎乗とくれば、軽視できない存在だ。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。