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世界ラリーレイド選手権(W2RC)開幕戦、「ダカール・ラリー2022」は6日、サウジアラビアの首都リヤド近郊でステージ5が行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)のヘンク・ラテガンが395kmを3時間53分28秒で走りきり1位でフィニッシュした。南アフリカ・クロスカントリー・ラリーを2度制しているラテガンだがダカール・ラリーでステージ優勝を飾るのはこれが初めて。BRXハンターT1+を駆るセバスチャン・ローブが1分58秒差の2位、2分10秒遅れの3位にはOverdrive Toyota(ODT)のルシオ・アルバレスが付けた。
TGRのナッサー・アルアティヤは4分53秒遅れとタイムを失い、このステージは7位。しかし、総合ではローブに35分10秒の差で首位を守った。なお、総合3位はODTのアルバレス。
◆【実際の映像】「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を彷彿とさせる砂漠走行シーン
■ステージ5は上位陣ほど悪戦苦闘する“ヴァージン・サンド”
この日のステージはモーターサイクルと自動車部門に別ルートが課せられており、これは順位上位でスタートが早いほうがヴァージン・サンドに乗り出すことを意味する。つまりタイヤ跡さえない砂漠を走り出すため、どのコースを走行するか見極めるのが難しく、タイムを縮めるのは至難の技となる。首位のためトップスタートとなったアルアティヤ組は、もろにこの影響をかぶった形だ。
アルアティアは「できるだけハイペースを保つ計画でしたが、何しろトラック(タイヤ痕)がまったくない状況で走るため、諦めざるを得ませんでした。こうした状況では少々タイムを失うのは仕方がないもの。また翌日は(後方から)優位にスタートできるはずです」と総合首位を守った点で満足しているようだ。
アウディのカルロス・サインツJr.とステファン・ペテランセルはこの日もトラブルに苛まされた。序盤のステージでフィニッシュできず16時間のハンデを負ったペテランセルは、チーム内で上位を先行するサインツのRS Q e-tronにサスペンション故障が生じたため、自身の車両とサスを交換する必要性に迫られ、さらに後退。アルアティヤから67時間38分18秒遅れとなり64位に沈んだ。昨年の覇者、ペテランセルにとって総合優勝の可能性は事実上潰えたと言えそうだ。
ステージ5(6日目)結果
1. Henk Lategan/Brett Cummings (TOYOTA GAZOO RACING) 3h53m28s2. Sébastien Loeb/Fabian Lurquin (BAHRAIN RAID XTREME) +1m58s3. Lucio Alvarez/Armand Monleon (OVERDRIVE TOYOTA) +2m10s4. Mathieu Serradori/Loïc Minaudier (SRT RACING) +2m24s5. JAKUB PRZYGONSKI/TIMO GOTTSCHALK (X-RAID MINI JCW TEAM) +3m20s
7.Nasser Al-Attiyah/Mathieu Baumel (TOYOTA GAZOO RACING) +4m53s
総合順位(6日目終了時点)
1. Nasser Al-Attiyah/Mathieu Baumel (TOYOTA GAZOO RACING) 17h24m23s2. Sébastien Loeb/Fabian Lurquin (BAHRAIN RAID XTREME) +35m10s3. Lucio Alvarez/Armand Monleon (OVERDRIVE TOYOTA) +51m15s4. Yazeed Al Rajhi/Michael Orr (OVERDRIVE TOYOTA) +54m46s5. Vladimir Vasilyev/Oleg Uperenko (VRT TEAM) +1h07m52s
◆5日目ステージ4はトヨタのナッサー・アルアティヤが首位フィニッシュ 総合順位でも2位セバスチャン・ローブとの差を広げる
◆2022年世界ラリーレイド選手権初開催 トヨタは3年ぶりのダカール・ラリー奪還を誓う
◆「世界一過酷」な大砂漠のレース、その光と影 ダカールラリー2021を振り返って
文・SPREAD編集部
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— DAKAR RALLY (@dakar) January 6, 2022