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MMA(総合格闘技)界では、バンタム級戦線が盛り上がりを見せている。3日(日本時間4日)にはRIZINとBellatorの日米二冠奪取を狙った堀口恭司が、セルジオ・ペティス(米国)と対戦。試合は堀口が終始リードしていたが、ペティスのバックブローが決まり衝撃のKO負け。一撃での大逆転に会場は大いに沸いた。一方、国内でもRIZINバンタム級GPが大詰めを迎えており、大晦日の「RIZIN.33」で優勝者が決定する。
Bellatorでは2022年バンタム級ワールドGPの開催も発表されており、堀口やペティスといった実力者の参戦が決定。2022年の目標に海外挑戦を挙げている朝倉海も16日のオンライン会見で「ベラトールのバンタム級トーナメントって枠空いてるんですか?」と語るなど、大きな注目を集めている。
国や団体を横断して白熱するバンタム級の戦いだが、現時点での“最強”は誰なのか。海外専門メディア「Ranking MMA」では、直近の活躍も加味してのランキングを発表。UFC勢が高い評価を受けるなか、堀口と朝倉もその名を連ねた。
◆【一覧】堀口恭司や朝倉海もランクイン、バンタム級最強は……MMA世界バンタム級ランキングTOP50
■UFC勢は32人、ベラトールからは10人
「Ranking MMA」では、直近3戦や過去5年の活躍ぶり、勝敗に関係なく各ファイトでのパフォーマンスなどを総合的に加味して順位が算出される。単純な「勝ち負け」ではなく、選手の実力に重きをおいているところが特徴だ。
18日時点のランキングでバンタム級最強の称号を得たのは、現UFC世界バンタム級暫定王者のピョートル・ヤン(ロシア)。3月の試合では失格負けを喫してUFC世界王座を失っていたが、10月の「UFC 267」ではコーリー・サンドヘイゲン(米国)を破り、暫定王座についている。
Bellator勢では堀口を下して王座防衛に成功したペティスが8位にランクイン。堀口自身は12位となった。朝倉は50位でRIZIN勢唯一のランキング入りを果たしている。
全50位のうち、UFC勢は実に32人が名を連ね、Bellator(10人)や他団体を圧倒している。雪辱を誓う堀口や海外挑戦に意欲的な朝倉が、番付に名を連ねた猛者たちと対戦する機会に期待したい。
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◆「今回ばかりは勝ちにこだわる」朝倉海が語った不退転の決意 来年の海外挑戦にも意欲
文・SPREAD編集部