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ピッツバーグ・パイレーツは29日(日本時間30日)、フリーエージェント(FA)となっていた筒香嘉智外野手との契約を正式発表した。MLB公式サイトによると、年俸400万ドル(約4億4000万円)の単年契約となっている。
チーム関係者からも筒香の残留を歓迎する声が寄せられており、来季は正一塁手としての活躍が期待されている。
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■「ヨシの残留が叶って興奮」
MLB公式サイトでは、パイレーツのベン・チェリントンGMのコメントを紹介。「ヨシの残留が叶って興奮している。素晴らしいチームメイトであり、野球を良く理解した洞察力のある選手でもある」と筒香を称賛しており、若手選手にも良い影響を与えるだろうと語っている。
タンパベイ・レイズとロサンゼルス・ドジャースでのプレーを経てシーズン途中に加入したパイレーツでは、43試合で打率.268、8本塁打25打点、OPS.883を記録した筒香。来季はその打撃力をさらに生かすため、一塁手としての起用をチェリントンGMは考えているようだ。実際に、チームは主に一塁を守っていた左打者のコリン・モラン内野手をDFAとし、筒香のために“枠”を空けている。
■Steamerで予測される来季成績は…
筒香にとってメジャー3年目となる来季は勝負の年となることが予想されるが、米データサイト「FANGRAPHS」では、既に来季の成績予想が紹介されている。
これはSteamerというシステムを用いて算出され、年齢や過去の実績などから未来の成績を予測するものだ。
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過去2年連続でシーズン8本塁打に終わっている筒香だが、Steamerでは来季103試合出場で18本塁打51打点と予測。打率は.235と低めだが、長打率は.424、OPSは.753と、長打力に関しては一定の評価がされているようだ。
今季のパイレーツのチーム本塁打数はリーグワーストの124本。もし筒香がこの予測成績を上回る結果を残せば、400万ドルという比較的リーズナブルな契約と相まってチームに与える好影響は計り知れない。着実にMLBへのアジャストを続ける筒香だが、来季のさらなる活躍に期待が高まる。
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文・SPREAD編集部