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13日に東京競馬場で行われる第38回・エプソムC(GIII、芝1800m)の過去10年データを紹介する。
先週5日、東京の新馬戦で圧勝し、話題を集めたコマンドライン(牡2、美浦・国枝栄厩舎)の全兄にあたるアルジャンナ(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)が、重賞初制覇を目指す。前走はマイラーズCで2着に好走。鞍上にルメール騎手を迎え、万全を期して兄の存在感を見せる。
一昨年の牡馬クラシック戦線で善戦を演じたヴェロックス(牡5、栗東・中内田充厩舎)。古馬になって勝ち星からは遠ざかっており、約5カ月ぶりの復帰戦となるが、3歳時はダノンキングリーらと差のないレースをしていた実力馬だけに侮れない。
条件戦を連勝中と勢いに乗っているファルコニア(牡4、栗東・高野友和厩舎)や、友道康夫厩舎の4歳2騎、アドマイヤビルゴとマイラプソディも虎視眈々。フルゲート18頭の本命なき大混戦だ。
ここでは「前走ローテ」を分析していく。
◆【エプソムカップ2021/人気傾向】昨年“421万”馬券の大波乱、上位人気を信頼もオッズに注目
■前走はGIIで1600~2000mの馬を中心に
GIIIの非根幹距離とあって、前走ローテは様々。同コース同距離のメイS組が【2-2-0-27】で、左回りの2000mと似たような条件の新潟大賞典組が【1-2-3-26】と出走頭数は多いが、勝率、連対率ともに心許ない数字で、絶対的な信頼感は置けない。
むしろ、マイラーズC組【2-1-1-7】や都大路S組【2-0-0-9】のほうが、参戦数は少ないものの好走歴は多く、今年はアルジャンナやマイラプソディあたりが当てはまる。ただ、ともに例年は京都のマイル戦で行われていたが、今年は前者が阪神、後者は中京と、条件が異なっているので、過去の傾向通りになるかどうか疑問だ。
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ちなみに、クラス別の成績に分けてみると、成績は以下の通り。
GI【1-0-0-9】勝率10.0%、連対率10.0%、複勝率10.0%GII【4-2-2-13】勝率19.0%、連対率28.6%、複勝率38.1%GIII【1-3-6-38】勝率2.1%、連対率8.3%、複勝率20.8%オープン【4-3-1-65】勝率5.5%、連対率9.6%、複勝率11.0%3勝クラス【0-1-1-6】勝率0.0%、連対率12.5%、複勝率5.0%
ボリュームゾーンは前走GII組。逆に、3勝クラスからの昇級戦で1着はなく、連勝中で人気になりそうなファルコニア、ヤシャマルは、頭勝負ではなく、2、3着のヒモ狙いに徹して構わないか。
また、前走の距離別に成績を分けてみると以下の通り。
~1400m【1-0-0-6】勝率14.3%、連対率14.3%、複勝率14.3%1600m【3-3-2-29】勝率8.1%、連対率16.2%、複勝率21.6%1800m【4-4-3-50】勝率6.6%、連対率13.1%、複勝率18.0%2000m【2-3-5-38】勝率4.2%、連対率10.4%、複勝率20.8%2100m~【0-0-0-8】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%
前走は1600~2000mだった馬が中心で、極端な距離延長、距離短縮の馬が馬券に絡むことは少なく、2100m以上からの臨戦は【0-0-0-8】と全滅。前走が日経新春杯(GII・芝2200m)のヴェロックスにとっては不吉なデータだ。
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文・SPREAD編集部