
RIZINバンタム級王者である堀口恭司と、YouTuberとしても活動する格闘家のシバターによる”異色マッチ”がついに実現した。堀口は5日、自身のYouTubeチャネルにこの対決の動画を投稿。結果は堀口が1RKO勝利となった。
■決め手はやはり……堀口カーフキック
舞台は、シバターが19歳から通っている「パンクラスイズム横浜」。冒頭、待ち合わせのシーンでは、「(『RIZIN.26』の)試合動画の再生数は俺のほうが取ってるけどな」と気を吐くシバターに対し、「シバターさん、格闘家なんですか」と堀口も応戦。
場面がジムの屋内に変わると、「壊しちゃう可能性もあるんで」とシバターが用意した合意書に堀口もサイン。オープンフィンガーグローブ、ヘッドギアはなし、1R5分×3Rで合意した。
ゴングが鳴ると、試合さながらの軽快なステップを見せる堀口に、HIROYA戦でも披露したタイガーステップで間を詰めるシバター。両者、1Rは様子見の展開と思われたが、シバターのハイキックが堀口の顔面手前で空を切ると、次の瞬間、堀口のカーフキックがシバターの左ふくらはぎを捕らえた。
昨年大みそか『RIZIN.26』朝倉海戦の再現だ。リングに倒れ込んだシバターに、堀口はマウントポジションから容赦のないパンチの連打。すぐにレフェリーが止め、そこで試合終了となった。
試合前、シバターは「カーフキックは食らわない。打撃は海ぴょん(朝倉海)とか、マクレガーより、一段二段上のランクにいるので、僕相手だと打ったほうがダメージを食らう。多分、打てない」と予告していたが、試合開始わずか25秒、まさかのカーフキックで沈んだ。
■次戦は「バス釣り対決でぶっ倒してやる」
試合後、シバターはカーフキックを受けた左ふくらはぎに氷をあてながら、「堀口さんのカーフを食らうことができる人間は、世にそういないので、いい思い出になりました」と敗者の弁。
一方、勝者・堀口が「次はスパーリングではなく、もともと予定していた釣りにいきたい」と、次戦にバス釣り対決を申し込むと、シバターは「次こそは、ぶっ倒してやるからな!」と意気込んだ。
前日4日、緊急事態宣言が3月7日まで延長されたことを受け、3.14「東京ドーム」大会の延期(3.21「名古屋・日本ガイシホール」開催)が発表されたばかりのRIZINだが、昨年の大みそか大会を盛り上げたシバターと堀口恭司が、格闘技ファンに明るい話題を振りまいた。
文・SPREAD編集部
◆シバター、RIZIN王者・堀口恭司と“ガチ”スパーリングでカーフキックKO
文・SPREAD編集部