【競馬】有馬記念 クロノジェネシスの「馬券内率100%」とフィエールマンの「勝率0%」。どちらを取る? | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【競馬】有馬記念 クロノジェネシスの「馬券内率100%」とフィエールマンの「勝率0%」。どちらを取る?

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【競馬】有馬記念 クロノジェネシスの「馬券内率100%」とフィエールマンの「勝率0%」。どちらを取る?
  • 【競馬】有馬記念 クロノジェネシスの「馬券内率100%」とフィエールマンの「勝率0%」。どちらを取る?

今週は中山競馬場で有馬記念(芝2500m)が行われる。


「最初で最後のドリームマッチ」だったジャパンカップから1カ月。当時の上位3頭こそ出走しないがGI馬8頭がグランプリレースに集結。一年の締めくくりにふさわしい戦いが期待される。


データで紐解く今年の有馬記念。1986年以降のデータ分析から浮かび上がったキーワードをご覧いただきたい。


1.クロノジェネシスを後押しする「馬券内率100%」データ
2.フィエールマンの勝利確率は「0.0%」?
3.ラッキーライラックに立ちはだかる「ふたつの壁」
4.データが導く2020有馬記念の穴馬候補は?


■クロノジェネシスを後押しする「馬券内率100%」データ


春のグランプリ・宝塚記念を制し、一躍古馬王道路線の主役に躍り出たクロノジェネシス


休み明けの前走天皇賞(秋)アーモンドアイから0秒1差の3着、暮れの大舞台では1人気が予想される馬だ。はたして同馬を後押しするデータは存在するのだろうか?


・同年宝塚記念1着の1人気馬【3-2-1-0】


馬券内率は驚異の100%。海外遠征帰りかつ外枠だったゴールドシップも渋太く3着に入っており、安定感は目を見張るものがある。


アーモンドアイやグランアレグリアをはじめ、今年の古馬GI戦線を席巻した牝馬。春のグランプリに続き、ここも主役の座を射止める最有力候補と言えそうだ。


■フィエールマンの勝利確率は「0.0%」?


天皇賞(春)連覇をはたし、休み明け初戦の天皇賞(秋)ではクロノジェネシスに先着。今年の古馬GIにおいて劣勢に立たされる牡馬の総大将として大一番に臨むフィエールマン


今年のGI戦線で「無双状態」にあるC.ルメールの手綱で昨年のリベンジを狙う1頭だが……そんな想いを阻止するかのようなマイナスデータがこちら。


・前走馬体重マイナス4キロ以上かつ叩き2戦目【0-0-1-15】


記憶に新しい昨年の有馬記念。このデータに該当してしまったアーモンドアイは生涯唯一となる馬券圏外に敗れた。一戦ごとの消耗が激しい近代競馬において、シャープに研ぎ澄まされた馬体を維持するのは容易ではないのだろう。


特殊な展開だったとはいえ、昨年は勝ち馬リスグラシューに1秒以上の差をつけられた馬。この条件への適性も含め、越えるべきハードルは高い。


■ラッキーライラックに立ちはだかる「ふたつの壁」


2歳から息の長い活躍を続け、5歳の今年はGI2勝を上積みしたラッキーライラック


オルフェーヴルとの親子制覇を狙う有力馬に死角はあるのか? まずはこちらをご覧いただきたい。


・前走エリザベス女王杯組の成績【0-4-0-32】


この中にはヒシアマゾンダイワスカーレットブエナビスタなど錚々たる名牝がズラリ。やはり牡馬と牝馬との戦いにおける差は生じているようだ。


しかし、先ほど記したように今年は牝馬優位の年。ならば問題ないのでは……と言いたいところだが、もうひとつ気になるデータがあるのだ。


・前走GI勝利かつ今回乗り替わり【0-0-2-8】


C.ルメールから福永祐一への乗り替わりで臨むラッキーライラック。GIを制したコンビの継続騎乗が叶わないデメリットは数字に表れている。「ラッキー7」の馬番だけでは打ち消しきれないデータの壁は気がかりだ。


■データが導く2020有馬記念の穴馬候補は?


この項では、データ面から強調できる穴馬候補2頭を取り上げたい。


<穴候補1 ブラストワンピース>


近2走はフタ桁着順続き。2年前の戴冠から時を経てピークアウトしてしまったのか? そんな風潮に真っ向から立ち向かうデータをご紹介。


・斤量57キロ以下かつ非関西圏【6-0-0-1】
・中山芝成績【2-0-0-0】


関西圏or斤量58キロが続いた春以降。この馬のスイートスポットから程遠い条件だった点は気に留めるべきだろう。冬の中山芝はこれ以上ない最高の条件。これでダメなら仕方ない……そう言い切れるだけの舞台、ノーマークは避けたいところだ。


<穴候補2 カレンブーケドール>


GI2着を数えること3回。あと一歩のところでビッグタイトルを逃し続ける4歳牝馬だ。前走ジャパンカップは無敗の三冠馬2頭とタイム差なし。悲願のGI制覇に闘志を燃やす同馬を後押しするデータがこちら。


・池添謙一×鈴木隆司オーナー所有馬のGI成績【2-3-0-1】


このコンビといえば2011年スプリンターズSなどGI2勝のカレンチャン。この馬で荒稼ぎ……かと思いきや、カレンミロティックで13人気2着、9人気2着と激走を連発していた。有馬記念4勝のグランプリ男・池添謙一を背に大輪の花を咲かせるシーンを期待。


著者プロフィール


田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家


競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。


twitterアカウントはこちら⇒田原基成@競馬ストーリーテラー


▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「有馬記念」


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