【競馬】朝日杯FS レコード連発レッドベルオーブら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン! | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【競馬】朝日杯FS レコード連発レッドベルオーブら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン!

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【競馬】朝日杯FS レコード連発レッドベルオーブら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン!
  • 【競馬】朝日杯FS レコード連発レッドベルオーブら有力馬追い切りジャッジ&狙える穴馬プラスワン!

先週の阪神JFは「心身ともに強靭」と評価したソダシが、接戦ながら人気に応え勝利。国枝厩舎のサトノレイナスは直前で攻め切っていないのがどうかと見ていましたが、勝ち馬にあわやのとろまで迫る2着に入り、今後の伸びシロではこちらかなと思わせるに十分のパフォーマンスでしたね。


その阪神JF。人気以上の好走を果たしたのはユーバーレーベン(6人気⇒3着)でしたが、この馬もそれまでの直線コース追いから坂路追いに切り替えたのが奏功したよう。先週の当欄で書いたことの繰り返しになりますが、調整パターンの変更はマイナス面に捉えられがちも、穴探しのファクターとして覚えておくべきですね。(……と言って今週も“同じ調整パターン”を踏襲できている馬を重視するのですが)


という訳で2歳マイル王決定戦「朝日杯FS」。この一戦の有力馬について、中間調整と最終追い切りのジャッジをお届けします。最後には「プラスワン」として調整面から狙える穴馬もご紹介。


皆さまの重賞攻略のお役に立てば幸いです。どうぞご参考になさってください。


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■レッドベルオーブ


【中間調整】11月14日、阪神マイルのデイリー杯2歳Sをレコード勝ち。硬い路盤でのレコード勝ちかつ2着馬との激しい追い比べを制したもので、少なからず反動はあったようだ。ガタッとは落ちていないが中間は慎重な立ち上げ。在厩で様子を見られ、12月3日に14-14を消化したのが中間の初時計だった。実質の最終追いとしたい9日が、ウッド5F69秒0(強め)とやや物足りない数字。それでも併せ馬で相手をアオる気迫は見せていたし、気持ちの面は維持できているよう。13日の日曜追いも意欲的な併せ馬をこなしており、回復は順調か。


【最終追い切り】最終追いは福永騎手を背にウッドコース併せ馬。反抗的で頭を上げる場面もあったが、活気があると捉えるべきだろう。上々のタイムで駆け抜け、先行馬に対して手応え圧倒で併入というさすがの動きを見せた。


【見解】立ち上げが慎重だった分、強い負荷が後ろ倒しとなったが日曜追い、今週と攻め込めており名門厩舎らしくある程度のところまでは回復できたようだ。最終追いでは申し分のない動きができていた。ただしテンション面の調整にあまり時間を割けなかったようなのが、一抹の不安。このあたりが本番でどう出るか。


総合評価「B」


■モントライゼ


【中間調整】中8週とひと息入っていた京王杯2歳Sで接戦を制した。その後短期放牧に出され、11月29日に帰厩後の初時計。そして2週前にあたる坂路追いで4F51秒9と、前向きさのあるこの馬らしい好時計を出せた。ある程度完成されている馬なので、再鍛錬、気合い注入というよりは緩めずに前走時の好調を維持する方向で単走の調整が続く。1週前の坂路で終いにグイグイ追われたが、これも鍛錬というより走りたい気持ちに応えてガスを抜いてやる作業か。前走時で成功したパターン。


【最終追い切り】最終追いはC.ルメール騎手を背に終いだけ重点のウッドコース追い。終始キビキビした雰囲気で、伸縮性のある動きが好印象だった。動きは雄大でスピード感十分。スパッと切れる雰囲気こそないが、いいスピードを持続できる持ち味をしっかり発揮した。


【見解】坂路の速い時計でスピードの質を高め、コース追いでその持続力を涵養する考えられた調整過程。前走時はテンションが高くやや手を焼いたようだが、この中間はほぼ問題なし。輸送し、実戦に出てみないとわからない面もあるが少なくとも前走よりいい状態で走れそう。最終追いで長め6Fから追って心肺をいじめたのも、1F延長となるレースを走るにあたっていいスパイスになるはず。好状態。


総合評価「A」


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■ステラヴェローチェ


【中間調整】3カ月ぶりだった前走・サウジアラビアRCは不良馬場での一戦。大外から豪快に突き抜けたが、道悪が良かったというよりも能力の違いで勝ち切ったような内容だった。楽に抜け出したので、タフなコンディションでもそこまでのダメージが残らかなかったのは好材料だ。その後は朝日杯FS一本に絞り、放牧、再入厩。11月上旬から入念過ぎるほどに本数を重ねている。坂路で心肺機能を練り上げ、3週前からコース併せ馬で本番モードへ馬を作り込んでいく過程は先週Vの僚馬ソダシとうり二つ。2週前に猛時計、先週はゴルフコンペで関西に来ていた横山典騎手に感触を確かめてもらい、と周到な調整過程で来れている。


【最終追い切り】先週横山典騎手騎乗でしっかり負荷を掛けているので、仕上がり十分。今週は畑端騎手を背に坂路で単走という、これもソダシを彷彿とさせる内容だった。2歳馬離れした均整の取れた馬体を誇示。一完歩は大きく、リズムも一定でこのあたりも2歳馬離れした貫禄を感じさせる。


【見解】順調そのものな調整過程でソダシ同様の心身の強さ、そして従順さを感じさせる。最終追いでは若干物見をするような面もあったが、走りそのものはシャープで気にしなくていいレベルだろう。前走楽勝でここへ向けてのローテで無理をしなくて済んだのは大きい。想定通り、いや想定以上の状態で走れるのではないか。


総合評価「S」


■プラスワン! ロードマックス


【中間調整】2カ月半ぶりだった京王杯2歳Sでクビ差の2着。ある程度仕上がっての好走だったので、疲れを抜くため短期放牧に出され、12月頭に帰厩している。帰厩後の初時計は坂路で14-14程度だったが、ここで騎手を騎乗させ緩んでいないことを確認できたのが良かったようだ。ここからは負荷を強め、ウッドで入念に乗り込まれてきた。1週前追いは古馬2勝クラスを目標に追われ、豪快にパス。馬場の内側を通ったにせよ、CW5Fで65秒1(一杯)の猛時計を出した。相手を射程圏に捉えてからの回転は鋭く、いかにも実戦に出て良さそうな雰囲気。


【最終追い切り】好走できた前走のパターンを踏襲ということか、仕上げ役の鞍上として荻野極騎手を任命。調教パートナーの外後方で序盤は我慢させ、ギリギリまで追い出しを待ってから仕掛けられると4馬身差をアッという間に詰めて併入に持ち込んだ。届かないかと思われたところからの鋭伸で、ギア切り替えの俊敏さは特筆レベル。


【見解】ウッドコースで徐々に負荷を強め、レース当週で荻野極騎手に仕上げを任せるというのは前走とまったく同じパターン。生き物、それも変化の大きい2歳馬で同じパターンを踏めたということ自体評価できる。前走の疲れを牧場でしっかり回復できたのだろう。そしてパターンは同じでも、出している時計は今回のほうが速い。前走時の最終追いでは2歳馬をキャッチアップできないままで終わっていたが、今回は古馬と併入だ。体調、精神面ともに進境著しく、前走より確実にいい状態で走れる。


総合評価「A」


著者プロフィール


西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター


競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。


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