柔道男子66kg級東京五輪代表決定戦は13日、柔道の聖地、東京・講道館で行われ、阿部一二三が丸山城志郎を24分の死闘の上に破り、東京五輪代表に内定した。
日本のスポーツ史上に残る死闘だった。4分はほぼ互角に終わり、延長と合わせ24分戦い。最後、阿部の大内刈りは丸山との技の応酬となり、ビデオ判定により、主審の手は阿部に挙がった。
決着がつくなり阿部は男泣き。勝者インタビューでも言葉に詰まるシーンも。「長い戦いで気持ちと気持ちのぶつかり合いだと思い絶対に引かない」と阿部、気持ちの決着である点が窺えた。
井上康生代表監督も「阿部は丸山の思いも背負って戦ってくれるだろう」とコメント。
いちファンとしては両者を代表として送り出したい気持ちでいっぱいだが、これが柔道の、スポーツの真髄なのだろう。
この決着が報われるよう、東京五輪が無事開催されることを願う。
文・SPREAD編集部