3月1日に東京マラソンが行われ、大迫傑選手が日本記録を更新する2時間5分29秒で4位に入った。
本大会と、昨年12月に行われた福岡国際マラソン、そして3月8日に行われるびわ湖マラソンの3大会は、東京五輪の代表選考会(MGCファイナルチャレンジ)を兼ね、大迫選手が持っていた従来の日本記録を1秒上回る2時間05分49秒をターゲットに設定。
ターゲットよりも早くゴールした選手がいた場合はその選手が、いなかった場合は2019年9月15日に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で3位に入った大迫選手が五輪代表の残り1枠に入るとされていた。
大迫選手は自らが持つ日本記録を更新する形で五輪代表に大きく近づいた。
MGCの悔しさをプラスに変え 自己ベスト更新
昨年9月のMGCでは3位に終わり、その時点での東京五輪内定を逃していた大迫選手。
そのときの結果について「正直悔しい」としつつも、その悔しさをプラスに変え「まずはしっかりとMGCファイナルチャレンジで代表の座を勝ち取るというのが目先の目標です」と話していた。
東京マラソンではその言葉通りの力強い走りで、見事自己ベストを更新。
五輪代表の内定はびわ湖マラソンの結果次第になるが、完走後のインタビューでは「自分自身ベストを尽くせたと思うので、あとは待つだけ。五輪が決まれば、元気を与える走りをしたい」と涙を浮かべながら語った。