2月4日、日本相撲協会は東京・両国国技館にて「大相撲 東京2020オリンピック・パラリンピック場所」の開催を発表した。東京五輪とパラリンピックの間に行われるこの大会。
日本の伝統文化の象徴とも言える「大相撲」を多くの人々に理解してもらいつつ、国内外に発信することを目的に開催される。
多種多様な人々にこの文化を知ってもらうべく、アナウンスには日本語・英語を併用し、この期間に来日した外国人にも対応する。また、障がいを持つ人のために、バリアフリーにも対応していく体制だ。
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この会見には日本相撲協会の理事長である八角信芳さんをはじめ、現横綱である白鵬、鶴竜、大関の貴景勝(たかけいしょう)も参加。
会見では八角理事長、東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会会長代行の遠藤利明さん、内閣官房東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局長の平田竹男さんが挨拶する中、力士代表挨拶では横綱・鶴竜が登壇。
「東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されることを力士として大変光栄に思う。この機会に全力士が全力で取り組み、皆様をおもてなししたいと思います。世界中から多くの方々がお越しくださるのをお待ち申し上げます」というコメントを、流暢な英語で披露し注目を集めた。
現役力士たちが注目する五輪競技を語る
会見では、参加した現役力士たちそれぞれが、五輪で注目している競技やその理由について語る場面も。
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横綱・白鵬は自身の父親がレスリングの五輪選手だったこともあり、注目する競技はやはりレスリングとのこと。
「56年前、1964年に開催された東京五輪で父親がレスリングの選手として出場して7位に入賞し、その4年後にはメダルを国にもたらしました。そういった意味でもレスリングという素晴らしいものを東京で生で見たいと思っている」とコメント。
また注目する競技にバスケットボールを挙げた横綱・鶴竜は、「スポーツが大好きでたくさん観るのですが、自分もバスケ少年だったので、その中でも特にバスケが好きです」と語る。
続けて、「今回の東京五輪に来日するであろうアメリカ代表のようなスター選手を、一堂に生で見られる機会はなかなかない。ぜひ五輪の際に観たい」と、アメリカのドリームチームに期待を寄せる発言も。
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「ボクシングに興味があるので観たいです。ボクシングの試合会場が普段僕たちが戦っている、両国国技館で開催されますし、普段から好きなので観てみたいです」とコメントしたのは大関・貴景勝。また、祖父もボクシング経験者だと明かした。
そんな注目を集める「大相撲 東京2020オリンピック・パラリンピック場所」は、8月12日(水)と13日(木)に開催される。
東京2020大会の公式文化プログラムである「東京2020 NIPPONフェスティバル」の共催プログラムとして行われるこの場所では、幕内力士がトーナメント形式でDay1、Day2とそれぞれ優勝を争い、各優勝者同士で決勝を行うほか、力士との握手会といった交流イベントも予定されている。