視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタルは、「スポーツオーディエンスのメディア利用2019-2020 Vol.1」をもとに、消費者のスポーツコンテンツ視聴についての分析結果を発表した。
東京2020オリンピック・パラリンピックを観戦するつもりと回答した人は、インターネット利用者の約半数で53%だった。リアルタイム視聴意向、タイムシフト視聴意向ともに44%となっている。
観戦意向を持つ回答者の使用デバイスを見ると、タイムシフト視聴はデジタルデバイスで観戦予定と回答した人が43%を占めた。リアルタイム視聴の15%に比べ、約3倍になっている。
タイムシフト視聴で観戦する際に使用するデバイスを年代別にみると、年齢が上がるにつれてパソコンを選ぶ人が多く、年齢が下がるにつれてスマートフォンを選ぶ人が多くなっていた。特に15~34歳では、スマートフォンを選ぶ人の割合が36%を占めており、パソコンよりも多くなっている。
次に、ラグビーワールドカップの観戦状況を調べたところ、インターネット利用者のうち42%が観戦したと回答。観戦していたタイミング別では、リアルタイム視聴が39%、タイムシフト視聴が34%となっている。
観戦する際に使用していたデバイスは、リアルタイム視聴、タイムシフト視聴ともにテレビが最多。タイムシフト視聴を見ると、パソコンやタブレット、スマートフォンといったデジタルデバイスが27%となり、リアルタイム視聴の13%よりも多くなっている。
ラグビーワールドカップに対して関心を持ったタイミングは、開催前から関心を持っていた人が22%と最も多かった。その後、日本代表チームの試合があるごとに関心を持った人が増加し、最終的には開催前の約2倍の43%に上昇した。
ラグビーワールドカップを観戦した理由で最も多かった回答は、「日本代表の試合なので応援したいと思ったから」52%。次いで「日本開催だから」38%、「周囲が盛り上がっていたから」29%となっている。
《美坂柚木》
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