『ラグビーワールドカップ2019日本大会(W杯)』で通算3度目の優勝を目指す南アフリカ代表。2007年大会以来の決勝進出にラシー・エラスムスHC(ヘッドコーチ)は大望を抱いている。
会見に出席したエラスムスHCは「世界チャンピオンになる一生に一度のチャンス。これは私たちの国と国民にとって非常に重要な意味がある」と語った。
Rassie Erasmus: “We now have what may be a once-in-a-lifetime chance to become World Champions – something that would mean so much to our country and our people.”
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— Springboks (@Springboks) October 31, 2019
もう一度ラグビーで国をひとつに
今年の南アフリカは11度のテストマッチを行ってわずか1敗。南半球4ヶ国対抗戦(チャンピオンシップ)で優勝し、南半球王者として日本に乗り込んできた。
エラスムスHCも「このステージに到達するだけでは不十分だ」とチームの調子の良さに強気だ。
「土曜日のランチタイムに南アフリカ全土が停止するかもしれない。大きな期待感がある」
南アフリカは多様なルーツを持つ人々が住み、国内に公用語だけで11もの言語がある。その特徴をネルソン・マンデラ元大統領は『レインボー・ネーション(虹の国)』と呼び、次のように語った。
「私はひとつの契約をした。黒人も白人も関係なく、南アフリカの全国民が胸を張って歩け、何かを恐れたり、人の尊厳を奪われることのない社会を作ろう。国内外が平和に包まれた『虹の国』を作ろうという契約だ」
現実には多民族国家の難しさが依然として残る。それでも南アフリカ国民がひとつになって盛り上がる場面が過去にはいくつか存在した。1995年と2007年のラグビーW杯優勝の瞬間もそうだ。
民主化25周年の今年。3度目の優勝でもう一度南アフリカをひとつにしたいとエラスムスHCは言う。
「1995年と2007年の優勝が、一時的ではあっても国に与えた影響を知っている。私たちは南アフリカにもう一度その経験を与えたい」
参考:https://www.springboks.rugby/en/articles/2019/10/31/Erasmus-on-England-RWC-Final