2019年1月上旬に女子レスリングからの引退を表明した吉田沙保里さんが1月24日、「ASICS REBORN WEAR PROJECT」記者会見に登壇。イベント内では、プロジェクトや引退後の生活の変化などを語った。
「ASICS REBORN WEAR PROJECT」は、思い出の詰まったウェアなどをリサイクルして再利用するプロジェクト。
全国に設置される回収ボックスにウェアなどを入れると、東京2020オリンピック・パラリンピックの日本代表選手団公式スポーツウェアに生まれ変わるというものだ。
吉田さんも「自分の思い入れのあるウェアが東京2020オリンピック・パラリンピックのウェアに生まれ変わるというのはすごくいい企画ですね。選手として出られない人も、選手と一緒の気持ちになって戦えるというのはいいなと思いました」と語った。
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市販の薬の効き目にビックリ
また、吉田さんは引退後の変化として、市販薬について言及。
「色々考えなくて良くなったのが嬉しいですね。一番はドーピングについて考えなくていいので、何でも飲めるというか、それがすごい変わった感じがしますね」
「今までは本当に気をつけていたので、市販の薬とか何でも飲めちゃうっていうのは驚いていますね。効き具合もすごいです」と明かした。
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「普段は病院の先生に出してもらったドーピングに引っかからない薬をもらっていました。ドーピングに引っかからない薬だと、ちょっと(効き目が)弱くなるんですよね。飲めばすごい効くっていうのがわかったので、びっくりしています。中学校くらいから市販の薬は飲んでいないと思います」
これまでドーピング検査に引っかからないように気を遣っていたという、アスリートならではの悩みを告白した。
報道陣やスタッフに見せた気配り
イベントが一旦終了後、報道陣は移動せずにそのまま囲み取材に移行。一度降壇していた吉田さんが再びステージ上に現れ、囲み取材に応じた。
囲み取材は、代表質問の後に挙手制で各メディアが聞きたい質問を吉田さんに投げかけるという形式で行われた。しかし、質疑応答が2~3問交わされた後、なかなか報道陣が手を挙げないという事態に。
控えめな報道陣に対し、吉田さんは「みなさん結構遠慮気味ですね(笑)」と声をかけ、雰囲気を和ます気配りを見せる。
また、その後手が挙がった際には「あ、手を挙げられています」とスタッフに伝えていた。
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囲み取材終了後には、「ドーピングのことをバーっと大きく描くよりウェアのことを書いてくださいね。こっち(ドーピング)の話にならないようにお願いします」とイベント運営側に対しても配慮するなど、アスリートとしてだけでなく吉田さんの人としての偉大さも垣間見れたイベントであった。