15日に予選を行い、16日は準決勝・決勝・スーパーファイナルの他に子どもたちを対象にした『YOUNG ATHLETES CHALLENGE(ヤング アスリート チャレンジ)』、ライブパフォーマンスも行われ、両日合わせて約700人が来場。予選からボルダリングワールドカップ(W杯)さながらのオンサイトベルトコンベア方式(競技と休憩を繰り返しながら課題をこなしていく)を採用した本格的な大会とあって、選手には熱い声援が絶え間なく送られた。
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●YOUNG ATHLETES CHALLENGE
子どもたち29名が参加したヤング アスリート チャレンジは、音楽に合わせてリズム感覚を養うリズミックトレーニング、トップクライマーに教わるボルダリングセッションを実施。
プロフリークライマーの安間佐千(さち)選手、ボルダリング日本代表の野中生萌(みほう)選手と藤井快(こころ)選手から指導を受けながら、子どもたちは目の前の課題に勇敢にチャレンジした。
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安間選手は参加した子どもたちに、「僕の教えた子たちは一番強いクラスで、他の子のことをすごく意識していた。これから(競技を続けていくと)競争が激しくなるが、楽しむ気持ちも失わずにやっていってほしい」と温かい視線を送った。
●クライミングと音楽のコラボレーション
準決勝が始まると会場の雰囲気は一変。普段は味わうことができない、コンペだからこそ用意された特別な課題を前に選手は顔を引き締め、特にROCKSTARクラス(オープン)は優勝者男女各1名がドイツ本戦出場の日本代表に選ばれることもあり真剣勝負だ。観客たちは「ガンバ!(頑張れ)」と声を張り上げる。
野中選手、藤井選手はもちろん、昨年のボルダリング世界選手権パリ大会を制した楢崎智亜(ともあ)選手、ボルダリングW杯年間総合優勝4度の野口啓代(あきよ)選手、緒方良行選手、原田海(かい)選手ら国内外で活躍するトップ選手が登場すると会場のボルテージも一気に上がった。
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会場を提供したB-PUMP荻窪の宮澤克明店長は「選手にとってプライオリティーを置いてもらえる大会にしたい気持ちがあり、日本代表クラスの選手にも参加を呼びかけた。それで敷居が上がってしまう部分もあるが、アディダス ロックスターとしてクライミングの楽しさを知ってもらえる部分も持っていたい」と語り、2年目となったビッグイベントの開催に喜びを見せていた。
また競技の合間に通称「サバプロ」ことSurvive Said The Prophetによるライブ、DJ RENのパフォーマンスによる「DJ x CLIMBERS SESSION」も行われた。アコースティックバージョンも披露したサバプロの歌声とDJ RENが刻むビートに観客は酔いしれ、決勝に向けてテンションを上げていく。
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W杯を彷彿とさせるハイレベルな課題が3つ用意されたROCKSTARクラス決勝には男女各6名が進出。そこからさらに勝ち残った各2名が「同時に同じ課題に挑むデュアル方式」のスーパーファイナルに挑んだ。男子は楢崎選手と山内誠選手、女子は野口選手と野中選手が対決。
男子は昨年のドイツ本戦も制した楢崎選手、女子は野口選手が先にトップ(ゴール)に手をかけて優勝をもぎ取った。
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「スーパーファイナルを生萌と初めて登ったが、(最初の)落ち方までシンクロしていて笑っちゃってそのあと力が入らなかった。本戦でも生萌とスーパーファイナルを戦えたら嬉しい」(野中選手)
「今年も優勝して二連覇を目指したい」(楢崎選手)
大盛況で幕を閉じたアディダス ロックスター。小学生から日本代表選手まで大勢のクライマーが“この日だけの課題”で躍動したが、それを支えたのはルートセッターと呼ばれる職人たちだ。準決勝、決勝と進むごとに何度も課題を作り変えていった。
チーフルートセッターを務めた堀創さん(日本代表選手としても活躍)が大会を終え、「正直ホッとした」と安堵した姿が印象的だった。
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ドイツでの本戦は9月15日・16日にシュツットガルトのポルシェアリーナで開催される。
●ADIDAS ROCKSTARS TOKYO 2017 結果
【ROCKSTAR Jr.クラス】
1位:小俣史温
2位:安楽宙斗
3位:小池はな
【BE A ROCKSTARクラス(WOMENSクラス)】
1位:中里渓夏
2位:石井穂
3位:本多由梨奈
【BE A ROCKSTARクラス(MENSクラス)】
1位:番匠大樹
2位:渡辺颯海
3位:伊藤寛太朗
【ROCKSTARクラス(WOMENSクラス)】
1位:野口啓代
2位:野中生萌
3位:青柳未愛
【ROCKSTARクラス(MENSクラス)】
1位:楢崎智亜
2位:山内誠
3位:藤井快