【山口和幸のツール・ド・フランス日記】運転ひとつにしてもお国柄 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【山口和幸のツール・ド・フランス日記】運転ひとつにしてもお国柄

オピニオン コラム

ツール・ド・フランスのコースでよく使われるのはフランスの県道だ
  • ツール・ド・フランスのコースでよく使われるのはフランスの県道だ
  • ベルギーからルクセンブルクへ。起伏がちなルートを突き進む
  • ベルギーの沿道でツール・ド・フランスの到来を待つファン
  • 地平線までまっすぐな道が続く
  • フランスではスーパーマーケットでガソリンが給油できる。24時間のセルフで安価なことが魅力
  • フランスでは町に突入したところに黄色い看板が掲げられている。これは全国花のコンクールで評価され、1から4までランク付けされる
  • ホテルにチェックインしてクルマのキーを置いたらようやくワインと食事を楽しめる
真夏のフランスとその近隣諸国を駆けめぐるツール・ド・フランス。それを追いかける関係者は大会途中の大移動を含めて23日間で5000kmの運転を余儀なくされる。2017年はドイツ、ベルギー、フランスを走っているのでドライブ事情を報告。

欧州の多くの国は現在EUとして統合され、国境の検問もなしにほぼ自由に往来できる。ところがやはり地形が異なるため道路構造は微妙に異なる。ツール・ド・フランスが外国に足を運んだときに、大落車がしばしば発生するのだが、選手によれば環状交差点や中央分離帯の構造がフランスとは異なっているからだという。

今回の開幕地はドイツで、自動車専用道路のアウトバーンで有名なところ。フランスやベルギーでは同じ意味でオートルートと言われるが、やはりちょっと違う。ドイツでは速度無制限というのは特徴だ。もちろんコーナーや上り・下りのあるところは速度規制が設定され、スピード超過は厳しくチェックされる。

ドイツのアウトバーンでは話に聞いていたとおり、ポルシェやアウディなどのスポーツカーが時速150kmほどで突っ走っていった。それでも一般的にはそれほど飛ばしていないようだ。やっぱりある領域のスピードを超えると一気に燃費が悪くなるからなのかな。できれば90kmくらいのエコ走行で走りたいところだが、クルマの流れというのもあるのでおおよそ110kmで巡行する。

ベルギーの沿道でツール・ド・フランスの到来を待つファン

その後はベルギーに入ったが、ドイツとともに高速料金は無料である。スイスでは年間使用料を支払ってフロントガラスにステッカーを貼っておく。ツール・ド・フランスで注意したいのはわずか1日でもスイスの高速道路に進入したら1年間の使用料を支払う必要がある。

だから、あえて高速道路に入らないようにしている。ところがフランスでの運転に慣れていると、一般道と高速道路の標示色が逆なので、気づいたらスイスの高速を走っているなんてこともあった。ちなみにフランスで高速は青、一般道は緑。スイスはその逆である。

ツール・ド・フランス3日目のゴールにしてフランスに入国すると、やはり道路構造やドライバーのあうんの呼吸などいつもの感じがとてもしっくりして、母国に帰ってきたような安堵感がある。ただし広いフランスなのでエリアによっては運転マナーが異なる場合も。スイスに近い地方では歩行者が交差点を渡ろうとしたら急ブレーキをかけても停車しなければならない。歩行者はクルマが止まるものだと思って横断するからだ。

フランスでは、町に突入したところに黄色い看板が掲げられている。これは全国花のコンクールで評価され、1から4までランク付けされる

欧州の道路構造における共通点はクルマが主体の国道、自転車も走れる県道などが明確に区別できること。ツール・ド・フランスはほどんと県道を使ってレースが行われるので、開催地のドライバーがどうしても移動しなければならないときは立体交差で県道をパスできるように国道や高速道路を使って移動すればいい。

日本の場合は国道も県道もベターっと作ってあるから、おそらく日本で自転車レースをやる場合はすべてを交通規制しないと安全が確保できない。日本では「いつかツール・ド・フランスを誘致しよう」と夢見る人もいるが、道路の作りが違うので相当難しいだろう。
《山口和幸》
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