ドイツに本拠を置く自動車部品大手、ボッシュは6月7日、世界で初めて自動運転車のために、レーダー信号を使用する地図を開発すると発表した。
ボッシュの「レーダー道路標識」は、数十億個の反射点で構成。これらは、道路標識や側壁など、レーダー信号が反射する場所なら、どこにでも形成される。そして、道路コースを再現。自動運転車は、レーダー信号による地図を使用して、数cmの正確さで車線内の位置を決めることができる。
レーダー道路標識は、ビデオデータに依存する地図とは異なり、夜間や視界の悪い状況でも確実に作動する。さらに、ボッシュのレーダー道路標識は、1kmあたり5キロバイトのデータを送信。このデータ量は、ビデオマップを使用した場合の2倍に相当する。
ボッシュは遅くとも2020年までに、欧州と米国の自動運転車に、レーダー道路標識のデータを提供する予定。ボッシュによると、レーダー道路標識は、従来のあらゆる地図フォーマットと互換性があるという。
ボッシュのDirk Hoheisel取締役は、「ボッシュのレーダー道路標識は、自動運転に向かう道のりのマイルストーン。自動運転車は、常にその位置を確実に判断することができる」と述べている。
《森脇稔@レスポンス》
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