3歳から10歳までの子供たちを対象としたアクティビティトラッカー「vivofit jr.(ヴィヴォフィット・ジュニア)」が新登場。1日の歩数や睡眠時間、運動量を計測できるほか、お手伝いをするとごほうびがもらえるなんていう楽しい機能もついている。
◆親は嬉しい、子供は楽しい「お手伝い」
運動量や睡眠の深さを測ることができるライフログバンドだが、子供向けとなると特別な機能が追加されている。親にとってうれしいのは「お手伝い(タスク)」機能だ。お手伝いをするとコインがもらえ、それを貯めるとあらかじめ約束したごほうびと交換できるというもの。
vivofit jr.のパッケージを見たときに、「コインを集めるとごほうびがもらえる」とプリントされていたので、価格9241円(税別)のなかにガーミン社が提供するごほうびがついているのかと早とちりしたが、そうではない。ごほうびを何にするかは管理する親とvivofit jr.を着用する子供の間で取り決めるものだ。
「おもちゃを片付ける」「宿題をする」「歯みがき」などとプリインストールされたタスクもあるのでそれを選択するのもいいが、親子で話し合って新規タスクを設定することもできる。例えば「資源ゴミを集積場に出す」などとタスク名を入力し、その頻度として「毎日」なのか「毎週金曜日」なのかを設定する。それぞれのお手伝いをしてもらえるコイン数も設定しておく。
保護者が手持ちのスマホアプリでタスクを設定すると、子供はvivofit jr.画面でその日やらなければならないタスクを確認できる。自分ごとや家事のタスクについて親から何度も言われることなく、自分から歯磨きやベッドメイクができるようになる(はず)。先延ばしにしたがる子供にはタスクタイマーを設定することでvivofit jr.が宿題や着替えの時間がなくなりつつあることを知らせてくれる。
◆コインをゲット、何と交換する?
子供から「宿題をしたよ」などとタスクの完了を報告されたら、親はアプリ上のタスクに「達成した」というチェックマークを入れる。そうすると仮想コインが出現するので、デバイスとスマホアプリとの次回同期のタイミングで、デバイス側のコイン表示画面にその数が転送される。大変なタスクは提供するコイン数もアプリで多めに設定してあげるといいだろう。
子供たちはデバイスで仮想コインが何枚貯まったかをいつでも確認することができる。ただしタスク完了を判断してコインを提供するのは親のスマホでコマンドするので、デバイス側でズルはできないという仕組みだ。このあたりの仕様は抜け目ない。
お手伝いを完了して貯めたコインは、親子で相談して決めたごほうびと交換するというのも楽しい。「自転車に乗る」「チョークでお絵かき」などのごほうびがプリインストールされているが、新規作成も可能。指定されたタスクを完了した子供たちはコインを獲得し、それを集めることでお手伝いもしっかりとする(はず)。「ゲーム30分」や「友だちのお泊り」などを勝ち取るためにやる気満々。vivofit jr.アクティビティトラッカーの持ち味である。
◆うまく使いこなして楽しい生活を!
一見するとスポーティな腕時計あるいはリストバンドのように見えるが、ボタン操作などをすれば周囲の友だちも「なになに?」と興味を持つ存在になるのは間違いない。通学や通園の規則で1日中は着用できないケースもあるだろうが、それぞれの状況の中で賢く使いこなしたい。
搭載された機能をうまく使うことによって、日常的に家事に参加する習慣づけができたり、遊ぶ時間を獲得するためにものごとをテキパキとこなしたりすることが期待できる。子供専用デジタルデバイスは、それに頼り切ってはダメかも知れないが、モノは使いようで二次的にうまく取り扱えば、さらに楽しい家族生活をサポートしてくれるに違いない。
【GARMIN vivofit jr. インプレ後編】お手伝いをしてごほうびゲット!
《山口和幸@レスポンス》