D組はプエルトリコが3戦全勝で1位抜け。その下は1勝2敗で3チームが並ぶ大混戦だった。13日の試合でメキシコがベネズエラに11-9で勝利したあと、速報ではメキシコが失点率の関係でグループ3番手に滑り込み、イタリアと2次ラウンド進出をかけたプレーオフに臨むと発表された。
だが、その後あらためて各チームの成績を計算し直したところ、実はベネズエラのほうが失点率でわずかにメキシコの上を行っていたことが発覚。大会はイタリア対ベネズエラのプレーオフを行うと正式に公表した。
ドタバタ劇の末に始まった試合は初回にイタリアが先制。ベネズエラも六回に追いつくが、七回にジョン・アンドレオリのソロ弾で再びイタリアが勝ち越し。そのまま最終回に突入する。
追い詰められたベネズエラは先頭のミゲル・カブレラが同点アーチ。2012年のアメリカン・リーグ三冠王(打率、本塁打、打点)がチームを救った。
Miggy rules everything.@MiguelCabrera kick-starts Venezuela's comeback victory with a CLUTCH home run. https://t.co/NEV0bf39Th #WBC2017 pic.twitter.com/hXox8Rp2Gz
— MLB (@MLB) 2017年3月14日
さらにベネズエラはルーグネッド・オドーアのタイムリーで勝ち越す。アルシデス・エスコバーはスクイズで貴重な追加点をもたらした。
イタリアも九回裏にアレックス・リッディのソロアーチで1点差に詰め寄ったが、後続が3人で抑えられ追いつくことはできなかった。
この試合に野球ファンからは、「メジャー三冠王が本領を発揮したね」「イタリアも強かった。いい試合だった」「結局ベネズエラか。日本にとっても厄介な相手が残ったな」「劇的な勝利といえば聞こえはいいが、毎試合綱渡りだった」「ヨーロッパ勢が力をつけてきたことで、第1回のころに比べて大会自体が面白くなった」などの声が寄せられている。
RECAP: 3-run 9th inning boosts Venezuela past Italy and into #WBC2017 Round 2. https://t.co/lJ7TMZJkhd pic.twitter.com/eF7kDBuhca
— WBC Baseball (@WBCBaseball) 2017年3月14日