司会は、野球評論家で元横浜ベイスターズ(現・横浜DeNAベイスターズ)の野村弘樹が務め、3月7日に迫った第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に関するさまざまなトークを展開した。
2015年に惜しくも3位に終わったWBSC世界野球プレミア12では、全試合でトップバッターを任された秋山。昨秋行われたメキシコ・オランダとの強化試合では、1番以外の打順も経験。
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侍ジャパンの投打の主力が意気込みを語る (左)秋山翔吾 (右)大谷翔平
特に9番に入ったメキシコ戦では3安打4打点の大活躍を見せた。強化試合では各選手にさまざまな打順を打たせて試行錯誤していた侍ジャパンの小久保裕紀監督も試合後、「秋山の9番は良かった」と一定の手応えを口にしていた。
秋山が自主トレーニングの話題になると、「今年は(WBCもあり)シーズンが長くなるので、バテない体づくりのためにランニングを例年よりも増やしている」とし、「早く体を仕上げていかないといけない」といつものシーズンとは違う調整の難しさを語った。
大谷の印象について聞かれると「今までに存在しない野球選手。打つ方も投げる方も力があるし、うらやましい。ずっとピッチャーで4番の少年野球の選手がそのまま大きくなった感じ」と隣に座る日本野球界の至宝に羨望の眼差しを送った。
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2016年秋の強化試合・メキシコ戦では9番に入り猛打賞
(c) Getty Images
WBCについて印象的なシーンを聞かれると、「内川さん(ソフトバンク:内川聖一)が(第2回WBC決勝の韓国戦で)見せたスライディングキャッチ」とし、「自分も守備には力を入れているので守備をよく見ていますが、あれは守備で流れを変えたプレー」と勢いのつきかけた韓国打線のムードを断ち切ったスーパープレーを振り返っていた。
また、今回出場が決まっているメジャーリーガーの青木宣親(ヒューストン・アストロズ)にも言及。同じ外野手としてレギュラー争いのライバルとも目されるが、秋山は「ライバルという感覚はない。同じチームで戦えるということが大きい」とし、「僕が思っている外国人への対応を、メジャーで一年間やられているので、いろいろな引き出しがあると思う。いい形で吸収したい」とし、日本が誇る稀代のヒットメーカーとの共闘を心待ちにしていた。
青木に何を聞きたいかを問われると、「バッティングですね」とし、「逆方向を狙っていけば率が上がると思いますが、(外国人投手の)強い球を逆方向へどう打っているか聞きたい」と語った。
また、侍ジャパンに打順の話題になると、「こだわりはない」としながら「1番、2番、9番あたりを任されると思うのですが、やることはかわらない」とした。
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テーマは「挑」。気持ちで負けないことが大事
西武では不動のトップバッターを任され、侍ジャパンでもほとんどの試合を1番で出ている秋山。強化試合で9番に入った時に「違和感がありましたか?」と聞かれると、「難しいことはなかった。1番だと初球を打ちたい気持ちがあっても、後の打者のために球筋を見るために何球か確認したりもして、それが難しい」とし、9番については「打席に入る前に、1番~8番の選手に球筋を聞いたりできるので、入りやすかった」と手応えを感じていたという。
この前の強化試合で活躍したこともあり、自身の打順について「9番が合ってるかもしれないっす」と答えた。
また、色紙には「挑」と記した秋山。「(相手に)挑んでいく気持ちが技術を上回ることもあると思う」とし、WBCに向けた意気込みを見せていた。
J SPORTS では、第4回WBCの本戦全39試合及び壮行試合、強化試合を全て生中継する予定。