2020年東京五輪の競技種目として正式採用となったスポーツクライミングは「ボルダリング」とも呼ばれ、近年若者を中心に人気のスポーツとなっている。9日はキックオフPRイベントが行われ、TEAM au所属のクライマー楢崎智亜(ともあ)選手、元K-1世界チャンピオンの魔裟斗さん、タレントの朝比奈彩さんが登壇した。
会場に用意された世界一の壁は、楢崎選手が日本人初優勝を成し遂げた2016年9月開催のIFSCクライミング世界選手権パリ大会決勝で使用されたクライミングコースを忠実に再現。立ちはだかる壁を前に魔裟斗さんは「どうやって登ればいいのかイメージが湧かない」、朝比奈さんは「これ、そもそも登れるものなんですか?つかむ所ないですよね…」と不安な顔を見せる。
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左から魔裟斗さん、朝比奈彩さん、楢崎智亜選手
まず3人は中級課題をこなしてウォーミングアップ。朝比奈さんはあとわずかの所で上り切れなかったが、魔裟斗さんは初めてのクライミングも楢崎選手の指示を頼りに見事にゴールへ。最後に楢崎選手が手本を見せると、世界一の技にふたりは唖然としていた。
いよいよ世界一の壁に挑戦。スタートからすぐに左足を振って次のホールドに向かって飛ばないといけないコース。これには魔裟斗さんと楢崎選手が挑むが、魔裟斗さんは開始まもなくマットの上に落ちてしまった。
楢崎選手は「かなり緊張している」と言いながらも、驚異的な身体能力を発揮して一発で登り切った。「(世界選手権で)一回登っているので感覚が残っている感じ」と本人は余裕の表情を見せたが、会場はただただ驚くばかり。
TEAM auのクライマー楢崎智亜選手が世界一のパフォーマンスを披露!スゴすぎます!
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) January 19, 2017
二子玉川ライズの『au CLIMBIMG FES』で体験できます。#ボルダリング #au #kddi #楢崎智亜 pic.twitter.com/opt1n2KhsT
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楢崎智亜選手、一発クリア!
魔裟斗さんは楢崎選手のパフォーマンスを目の当たりにして、「体幹の強さを感じました。体重も重くちゃダメですよね。あまり筋肉も付けすぎず、脂肪も付けずに、鍛えられている。ナチュラルに道具を使わず鍛えられるのですごい綺麗な体になりますよね」と感心。
朝比奈さんも「人間離れしてる。初めて見た動きでしたね。壁をよじ登って逆さになったり、飛んで渡っていけるんだって」と呆然とした表情を見せた。
楢崎選手はイベントを終え、「こういったイベントで少しでも多くの方にクライミングを知っていただいて、興味を持っていただけたらいいと思います」とより競技が普及することに期待を寄せた。
au CLIMBING FESでは「初級者の壁」「中級者の壁」「世界選手権の壁」を設置。小学生以上から誰でも無料で楽しむことが可能だ。また、世界チャンピオンの気分が味わえるフォトスポットも用意されている。開催期間は1月19日~1月27日11時~19時。