独自の大会フォーマットを用いるコカ・コーラ IPTL。男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、混合ダブルス、レジェンドシングルスを1セットずつ行い、獲得合計ゲーム数を競う5セットマッチだ。現役選手のほか、グランドスラム優勝経験者などがレジェンドとして登場する。
日本選手は錦織圭と奈良くるみが「ジャパン・ウォリアーズ」のメンバーとして、元世界ランキング1位のマラト・サフィン(ロシア)らと参戦。元世界女王のマルチナ・ヒンギス(スイス)も初参加し、「UAEロイヤルズ」の一員としてコートに立った。若手成長株で世界ランキング13位のニック・キリオス(オーストラリア)は「シンガポール・スラマーズ」だ。今年の全仏オープン男子ダブルスを制したフェリシアーノ・ロペスは「インディアン・エーシーズ」で登場した。
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ジャパン・ウォリアーズの奈良くるみ
ジャパンウォリアーズは第2試合でインディアン・エーシーズと対戦した。第1セット・女子シングルスに奈良が出場するが、2-6でキルステン・フリプケンスに敗れる。続く第2セット・ミックスダブルスは5-6、第3セット・レジェンドシングルスも3-6、第4セット・男子ダブルスは2-6で落とす。最終第5セット・男子シングルスも5-6と惜敗。初陣を白星で飾ることはできなかった。
レジェンドシングルスで敗れたサフィンは、「昨日日本に着いて、長いフライトだったこともあり、今日のコートに慣れるのに時間がかかった。相手のセカンドサーブにリズムが合わなかった。(対戦したマーク・)フィリポーシス選手の調子も良かったです。最後は私の調子も上がり、どちらに転んでもおかしくなかった。いいスタートを切りたかったのに残念です。奈良選手は最初の選手としていいプレーをしようとしすぎて、ナーバスになってたように感じました。明日からリラックスできると思います」と試合後に語っている。
3日からジャパン・ウォリアーズ登場する錦織について、「毎年見るたびに強くなっている。今年も力になってくれると思います」と期待を寄せた。
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ジャパン・ウォリアーズのマラト・サフィン
第1試合はヒンギスを擁するUAEロイヤルズがシンガポール・スラマーズに勝利している。かつて16歳6カ月で世界ランキング1位に立ち、天才少女として女子テニス界を席巻したヒンギスも36歳になった。8月はリオデジャネイロ五輪に女子ダブルスで出場して銀メダルを獲得している。
「非常にいいスタートを切ったと思う。(ゴラン・)イバニセビッチ選手が勝ってくれたことでいい流れが作れました。私自身プレッシャーもありましたが3-0でリードしたことで気持ちも楽になり、そのままいいプレーができてチームに貢献できて嬉しいです。チームが非常にリラックスしていて、楽しんでいます」と笑顔を見せた。
6-1でキキ・ベルテンスに勝利し、早熟ゆえに二度の引退を経験しているヒンギスだが貫禄を見せつけた。
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UAEロイヤルズのマルチナ・ヒンギス
コカ・コーラ IPTLは12月11日まで開催。日本ラウンドは4日まで行い、6日~8日はシンガポール、9日~11日はインドを舞台に戦う。
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試合後にセルフィーするUAEロイヤルズ
Champions of today! Let's go @UAERoyals! #IPTL pic.twitter.com/pYHdtJuyIn
— Martina Hingis (@mhingis) December 2, 2016