●ダウンヒルシリーズ第6戦吉無田高原、九島勇気が初制覇「海外経験が出ている」
ギャラリーも盛り上がり、大成功に終わった。イベントをコース作りから支えてきた高野欽司さん(吉無田MTBクラブ)に話を聞いた。
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井手川直樹選手(左)より募金が贈呈された
---:開催にこぎつけて、率直な感想は?
高野さん:今年はどうなることかと、一昨年、去年と開催してきたダウンヒルシリーズの開催はないんじゃないかと思った。無事開催できて、地元のライダー、九州各県、遠方から参戦してくれるライダーが楽しんでくれるのがほんとに嬉しい。
---:コース作成や開催までの経緯に聞かせてください。
高野さん:実は、今年も4月に吉無田マウンテンバイクフェスタの開催予定だったが、その開催の前日に大きな地震があり、イベントは中止。吉無田高原緑の村そのものの営業も地震から3カ月間営業中止。
その間、地元のライダーたちは乗れる期間がなくて寂しかったりうずうずしていた。本当にMTBで楽しめなくて寂しい期間が長かった。7月の営業再開でチャリティーイベントをしたが、夏からコツコツとおよそ月2回で有志でコースを作り。地道にコースを作って、走ることができるようにこぎつけた。
---:地元ライダーで被災者はどれくらいいましたか?
高野さん:被災地の御船や益城へ住んでいるライダーはそんなにいなくて、明らかに被災してるライダーは少ない。しかし、御船に住んでいるライダーが数名いて、ひどいところもあったと聞いている。今回参戦したライダーにも数名いる。地震を乗り越えて、こうして楽しむことができて嬉しい。
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大人にまじり参加する少年ライダー
■インタビューを終えて
ダウンヒルシリーズ開催へこぎつけた喜び。開催するとともに、MTBが楽しめる環境があることの喜びをしきりに語る姿が印象的だった。レース中は終始運営側に立ち、参戦しているライダーの撮影にまわった高野氏。最後には「まだまだ始めたばかりだから、ほんと難しい」と苦笑いしていた。
今年の地震を受け、チャリティーオークションやバザーを通じた吉無田MTBクラブへの寄付金は66万円集まり、吉無田高原緑の村と日本赤十字社へ送られた。全国のMTBライダーの支えにより大会開催につながった。MTBの楽しめる環境があるのは当たり前でなく、感謝と喜びを地元ライダーならずとも感じたレースであった。
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ダウンヒルシリーズ第6戦は大成功で終わった