第29回ランナーズ賞、大阪の全盲ランナーら3組4名が受賞 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

第29回ランナーズ賞、大阪の全盲ランナーら3組4名が受賞

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第29回ランナーズ賞を受賞した和田伸也さん(左)、この日の伴走者は蓑和廣太朗さん
  • 第29回ランナーズ賞を受賞した和田伸也さん(左)、この日の伴走者は蓑和廣太朗さん
  • 第29回ランナーズ賞を受賞した平田久雄さん(左)と陳傳男さん
  • 第29回ランナーズ賞を受賞した中野陽子さん
アールビーズスポーツ財団は、第29回ランナーズ賞を受賞した3組4名を発表した。授賞式は12月1日に東京都内のホテルで開催する。

ランナーズ賞は長年市民ランナーとして模範的な生活を送り、健康の喜びやランニングの素晴らしさを人々に伝え、また仲間を作り、地域の社会体育を考えていく活動をしている人や団体の功績を讃える賞だ。ランナーズ賞事務局による一次審査と、選考委員会により受賞者を決定する。

第29回ランナーズ賞は、全盲ランナーでリオデジャネイロパラリンピックでも活躍した和田伸也さん(39歳)、沖縄と台湾のマラソン交流を築き継続している平田久雄さん(66歳)と陳傳男さん(62歳、台湾)、80歳を超えてもフルマラソン世界記録に挑み続ける中野陽子さん(80歳)が受賞した。

和田さんは網膜色素変性症により関西大学3年生の時に視力を失い、29歳の時に走り始める。2007年福知山マラソンで完走、その後日本代表として世界大会に出場。ロンドンパラリンピック全盲クラス5000mで銅メダル、リオデジャネイロパラリンピックで3種目に入賞している。

2004年に沖縄マラソンで出会った平田さんと陳さんは、「マラソンで交流しよう」と意気投合。陳さんの手配で、第20回NAHAマラソンに台湾から150名が参加。翌年の台湾マラソンには沖縄から150名が参加した。その後もマラソン友好の輪を広げているふたりは今後、日本と台湾の文化、芸能、経済交流まで発展させたいという夢を持っている。

71歳からマラソンを始めた中野さんは、80歳でフルマラソン4時間16分(東京マラソン2016)を記録。世界記録(マスターズ陸上80~84歳の部)の4時間12分40秒に迫った。80歳を超えてもフルマラソンの他、400m、800m、1500m、3000mの種目で日本記録、世界記録に挑戦し続けている。
《美坂柚木》

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