Y・ボリューション ジャパンは、幼児期(1歳~6歳)の運動によって健康的で豊かな人生を営む基礎を育てる「動育」に関するアンケート調査を実施した。対象は教育関係者443名。
幼児期の運動が知力の発育に影響があると感じるか尋ねたところ、教育関係者の81.9%が物事を考え、理解し、判断する人間の知的能力に「ポジティブな影響があると思う」と回答した。
運動がどのような知力の発育にポジティブな影響があると感じるか調べた結果では、「身体運動的能力」60.5%がトップとなった。続いて、他人とスムーズな人間関係を作るための基礎を身につける力「対人的知力」55.1%、限られた空間を正しく認識し、快適に利用していこうと努める「空間的知力」43.6%となっている。
幼稚園・保育園関係者の回答を見ると、72.1%が運動によって「対人的知力」の成長が期待できると回答している。これは、ほかの教育関係者よりも圧倒的に多く、幼稚園・保育園関係者は幼児期の運動経験が社会性を身につける絶好の機会であると捉えていると言えそうだ。小学校・塾(中学受験)関係者は、66.7%が運動によって「身体運動的知力」の向上に期待していると回答している。
次いで、幼児期の運動が子供のどのような人格にポジティブな影響があると感じるかを調べた。その結果、「協調心・思いやり」37.0%が最も多かった。ほぼ同率で「好奇心」36.8%も挙げられた。
幼稚園・保育園関係者の回答では、「好奇心」53.5%がトップ。「協調心・思いやり」44.2%、「目的意識・モチベーション」44.2%が続いている。小学校・塾(中学受験)関係者は、運動が比較的まんべんなく人格形成に寄与すると感じていることがうかがえる結果となった。
《美坂柚木》
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