中田英寿、国際陶磁器フェスティバルをプロデュース…本当の贅沢とは何か? | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

中田英寿、国際陶磁器フェスティバルをプロデュース…本当の贅沢とは何か?

イベント 文化

「国際陶磁器フェスティバル美濃'17」記者発表会(2016年7月8日)
  • 「国際陶磁器フェスティバル美濃'17」記者発表会(2016年7月8日)
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「国際陶磁器フェスティバル美濃'17」の記者発表会が7月8日、都内で開催された。国際的にも認知された世界最大級の陶磁器コンペティションを行い、入賞作品が一堂に展示される「国際陶磁器美濃」を主な催事とした陶磁器の祭典だ。

陶磁器のデザイン・文化の国際的な交流を通じて、陶磁器産業の発展・文化の高揚に寄与することを目的として1986年から3年ごとに開催されている。

2017年9月15日~10月22日に第11回目の開催となり、中田英寿氏が総合プロデューサーに就任した。

なぜ中田氏が選出されたのだろうか?

美濃陶芸協会の林恭助会長と中田氏が懇意だったことがそもそもの出発点だというが、国際陶磁器フェスティバル美濃実行委員会の古川雅典会長はさらに説明を加えた。

「過去10回、『国際陶磁器フェスティバル』という名前を使いながら、どうしても国際的に世界に打って出るということができませんでした。そこで第11回は本来の意味での『国際』的な展示会になろうという強い思いが、陶芸界などから発生していました。過去10回はすべて忘れるという思いで、海外にも人脈を持つ中田さんにお願いをしました」

古川会長は中田氏のおよぼす影響について強い期待を抱いている。

「こうした記者発表会は、過去にはできなかった。こういった場が生まれるのは、中田さんの人脈があるから。この人脈をフルに使っていただきたい。発信するだけではなく、世界からこの美濃の地にお越しいただきたい」



今回の国際陶磁器フェスティバル全体予算は1億8000万円。メイン催事であるコンペ形式の国際陶磁器美濃は約8000万円の予算だ。

「生まれも育ちも美濃だと、世界にどう挑戦したらいいのか分からなかった。まずは中田さんの提案を受け、それをみんなでできるかどうか議論をして、やれるのかやれないのかを判断していくことをやってきたし、これからもやっていく」

古川会長がこう述べたように、中田氏は総合プロデューサーとしてコンペにさまざまなアイディアを提案してきた。そのひとつが賞金額だ。グランプリには1000万円が与えられる。世界的に見てもトップクラスの額だという。中田氏は「世界一のコンペ」を目指すと強気だ。

「どういう形が『世界一』かは言いづらいが、この賞を獲得することで世界一有名になるか、世界一の賞金を獲得するか。そういうことが世界一ではないかと。工芸というものだけではなく、アート、デザイン、建築。さまざまなコンペを入れた中で、世界一を目指せるようなものになれば。賞金額が本当に世界一かどうかはわからないが、近い形で出来たらいいのではないか、と提案させていただきました」

また、審査員の顔ぶれも幅広い。中田氏含め、陶芸の専門家だけではなく、美術家や、建築家、美術館の館長たちが審査員を担当する。日本人4名、外国人3名という構成だ。

「いわゆる陶芸だけではなくアート、建築。名だたる美術館の館長に審査に入ってもらうことで、より世界の多くの人が目指すコンペになるのではないかと」


中田氏は何度も美濃の地を訪れており、人間国宝を中心とした陶芸のレベルの高さ、日常的に生産される器の技術力を認めている。

「この美濃の地は素晴らしい陶芸家が沢山いる。日本のいいものを世界に発信するというコンペではなく、世界が日本を目指してやってくるというコンペにしたい。そこが重要だ」

中田氏はサッカーを辞めてから、世界を3年かけて回り、日本全国47都道府県を7年かけて回った。

「たくさんの工芸の現場を見た中で、これだけの素晴らしいモノ、人がいるのだと知った。ただ、それを僕も回るまで知らなかったし、知らない人もまだまだ沢山いる。何かをしたいと思った。そんな時にこの話をいただいて、回って出会ってきた人のために何かをやりたい。自分が感動したものを多くの人に伝えたい、協力させていただきたいと思った。今回の仕事も自分のやりたかったことのひとつだったので嬉しく思った」

感動したものを多くの人に伝えたい。そんな思いから中田氏はジャンルを問わず縦横無尽に活躍する。世界と日本を旅した中田氏だからこそ見えるものがある。

「世界は早く、安く、簡単に。そういう状況へ向かっているが、逆にラグジュアリーとは何か。そこを考えた時に一番の贅沢は『手作り』なのではないかと思った。多くの方にきちんと情報を伝えグリップする。それは日本だけではなく世界にとっても大事なことじゃないかな。世界的にも沢山(手作り文化が)残っている日本から発信していくのが大事なことだと思った」

《大日方航》

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