【GARMIN ForeAthlete630Jセット インプレ後編】もう「だまし峠」にはだまされない!コース設定でアクティビティに集中 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【GARMIN ForeAthlete630Jセット インプレ後編】もう「だまし峠」にはだまされない!コース設定でアクティビティに集中

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強烈な日差しでも視認性の高いディスプレイ。差し色は設定で変更できる
  • 強烈な日差しでも視認性の高いディスプレイ。差し色は設定で変更できる
  • 細い腕の人がつけるとかなり大きく見えるが、ベルト穴は末端まであるので装着は可能
  • ハートレートセンサーHRM-Runは胸にベルトで装着する心拍センサー
  • ライフログバンドとして24時間着用していても気にならない重さとサイズだ
  • 群馬と長野の県境、十国峠を目指す。残り距離が把握できるのは本当にうれしい
  • コース中盤にして、バーチャルライバルに対して33分05秒も先行している
  • タッチパネルディスプレイはスマホ感覚で扱えるので便利だ
  • 周回コースでなくワンウェイでも設定した距離ごとの所要タイムが計測できる
ランニング用GPSウォッチ、ForeAthlete(フォアアスリート)シリーズの上級モデル「ForeAthlete630J」。後編では走行予定のコースをWEBの地図上に書き込み、それをGPSウォッチに転送してサイクリングへ出発。どんなことができるのかを実験してみた。


◆サイクリングで使用、自分でコースを設定してみた

ランニング用GPSウォッチと銘打ちながらもさまざまなアクティビティに利用できるので、サイクリングで使ってみる価値はある。目指すのは山岳サイクリストの聖地と言われる西上州・上野村だ。すりばちの底にあるような集落から川沿いの旧街道を走り、長野県境の十国峠を目指す。

自転車で峠を目指す人を「パスハンター」などと言うようだが、どんな峠であれ、「あとどのくらいで頂上なんだろう?」とそれだけを考えて登ることが多い。フランスのアルプスやピレネーのように道ばたに残り距離が表示されていたらいいのにと思うのだが、日本ではそんな親切な表示は見たこともない。あのコーナーを曲がれば頂上かな?という淡い願いを何度も裏切られたし、もっともタチの悪いのは頂上かと思ったらさらに上りが続いていたという「だまし峠」も存在した。

そこでパソコンのGarmin Connectサイトのアカウントを取得してマイページを作成。ここにはGPSでデータ取りした実績や万歩計のようなライフログ数値が蓄積されていくのだが、今回はここでコース作成をしてみる。「コース」という項目にある「コースを作成」をクリック。スタート地点を設定し、走行予定の道路をたどってゴールまで赤く表示されるルートを引く。その作業が完了したら「保存」する。高低表も自動的に地図下に表示されるので、上り坂の難易度が分かるのがうれしい。

作成が終わったら「デバイスへの送信」をクリックする。もちろんその前にデバイス(本体)とGarmin Connectのペアリングを済ませ、Bluetooth機能を立ち上げておく必要がある。パソコンならBluetoothのほかにANT+やデバイス充電時に使用するUSBチャージングクリップで同期ができる。デバイスへの送信が済むと、本体画面にコースのタイトルが表示されるので、それを選択して出発とともにスタートボタンを押す。それと同時にGPSを補足してデータを取り始めるので、走ったあとは実績を確認することができる。


◆まさに世界中のサイクリストが求めていた機能

GPSによって走行場所が把握できるので、作成した地図上のゴールまでの残りの距離や予想到着時間が表示されるのがこの機能のメリットだ。つまり「峠まであとどのくらいか」というのを確実に把握した上で過酷な上り坂でペダリングすることができる。これは画期的!これなら途中で不安になったりすることもなく、自らのペースを守って頂上を目指すことができる!世界中のサイクリストが求めていた機能なのである。こうしてコースを走破したら、それが実績としてGarmin Connectに記録されるので、毎年参加するイベントやお気に入りのルートでもうペースを乱されることはないだろう。

家の近くに定番のジョギングコースがある場合は、そのルートをGarmin Connect地図で作製し、デバイスに送り込んでおけば毎回の練習成果が蓄積される。コースは複数送り込んでもデバイス上で選択できるので、上り重視や高速コース、LSD(ロングスローディスタンス)などバラエティあふれるトレーニングも可能。それらは確実に継続性へのモチベーションになる。ForeAthlete630Jはトレーニングコーチに指導されるトップアスリートに十分な機能性を提供しつつ、もっと一般的にさまざまな健康生活をサポートするという最新アイテムなのである。
《山口和幸@レスポンス》

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