ガーミン社から第三世代のライフログバンド、vivofit(ヴィヴォフィット)3が新登場。2年前に発売された初代vivofitから1年ごとに進化を遂げ、漠然としたカラダのコンディションや運動量を数値に置き換えてくれる。現代社会の健康管理に役立ちそうだ。
◆最新モデル、多機能で見やすくなった
最新モデルとなるvivofit3はこれまでより発信される情報と機能が増えたことが特徴。日々の数字を確認し、目標数値をクリアしようとすることで、よりカラダの管理について意識することになる。それが健康維持や増進に効果を発揮する。もはや現代人にとってライフログバンドは腕時計よりも不可欠な存在にあると思うのだ。
vivofit3のディスプレイは10×10mm(vivofit2は10×25.5mm)と小型化されたが、64×64ピクセルの3カラー表示となり、文字が小さくてもクリアになった。また、腕時計の針を読むように腕を自然に曲げて数字を読めるようになった。これまでのvivofitは文字が横向きに表示されるので多少の読みづらさがあったので、その点が改良されたのである。
重量は約26gで従来モデルとほぼ同じ。付属されるバンドはワンサイズになってしまい、最小でも137mm(これまではSサイズの最小が120mm)なので腕の細い人はブカブカ。このあたりは今後発売される着せ替えバンドのSサイズ投入に期待したい。
◆高機能加速度センサー搭載、スマホ&PC同期でデータ管理も
vivofit3に搭載されたもっとも重要な機能はGarmin Move IQという高機能加速度センサーだ。ウォーキング、ランニング、サイクリング、スイミングなどのアクティビティを自動的に判断する。他のGPSウォッチのようにアクティビティをボタンで選択したりする必要がないし、シンプルなボタン操作なので選択項目も当初からない。どんなスポーツをするかはお構いなしに気兼ねなく身体を動かして、終わったあとにスマホかパソコンでデータの詳細を確認する。そんな使い方をするガジェットなのである。ガーミンから無償提供されるアプリやウェブサイトで目標設定してチャレンジに参加したり、他の人と競争したりできるのも、継続的な運動の動機付けとなるはずだ。
同期の方法はスマホの場合、まずは「connect.garmin」アプリをインストール。Bluetoothを経由してスマホとデータを同期させる。パソコンの場合はGarmin Expressをインストール。BluetoothかANT+を経由してウェブサイトの「connect.garmin.com」で集積したデータを閲覧する。他のGPSウォッチは充電用USBケーブルでも同期できるが、ボタン電池式なので当然USB充電の必要がなくvivofitシリーズには存在しない。スマホでもパソコンでもどちらかで同期したら、あとはどちらでも同じデータを閲覧できるのでとても便利だ。
◆まるでカラダの一部のような存在に
ライフログバンドは24時間着用することで意味を持つウェアラブルアイテムだ。そのために必要とされるのはわずらわしさがなく、つけているのを忘れてしまうほどの軽さとコンパクト性。vivofit3になってベルトがしなやかになりさらにフィット感が増したのでこれまで以上にその点は改良された。さらにはダイヤルロックがあるので、初代モデルのようにベルト末端をなにかに引っかけて外れてしまうということもない。
ダイヤルロックした段階からカラダの一部のような存在になる。シャワーを浴びるときも基本的には外さなくていい。なくしてしまう可能性もそれだけ少なくなるので長期出張や海外旅行でも安心だ。時刻も表示されるのだから高価な腕時計ともおさらばできる。
最後に、このvivofitシリーズをはじめとしたライフログバンドには時刻合わせの機能が見あたらない。それでは時差のある海外に出かけたときはどうやって現地時間に修正するのだろうか?正解はペアリングするスマホやパソコンのほうで現地時間に合わせ、それから同期するとライフログバンドの時刻が修正される。このようにvivofitは常にスマホやパソコンと表裏一体の関係を持ち、日々の記録をデータ管理してこそその価値が高まるのだ。
《山口和幸@レスポンス》
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