森川葵、ブレイク必至!?「覚悟は…ないです!」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

森川葵、ブレイク必至!?「覚悟は…ないです!」

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森川葵『ドロメ【女子篇】』/photo:Naoki Kurozu
  • 森川葵『ドロメ【女子篇】』/photo:Naoki Kurozu
  • 森川葵『ドロメ【女子篇】』/photo:Naoki Kurozu
  • 森川葵『ドロメ【女子篇】』/photo:Naoki Kurozu
  • 森川葵『ドロメ【女子篇】』/photo:Naoki Kurozu
  • 森川葵『ドロメ【女子篇】』/photo:Naoki Kurozu
  • 『ドロメ【男子篇】【女子篇】』(C)2016「ドロメ」製作委員会
  • 『ドロメ【男子篇】【女子篇】』(C)2016「ドロメ」製作委員会
  • 森川葵『ドロメ【女子篇】』/photo:Naoki Kurozu
「自分じゃない人間になって、自分じゃない言葉をしゃべってる方が気持ちが楽なんです」――。俳優という仕事の楽しさを「別の人間になれること」と語る俳優は多いが、別人になることの方が素の自分でいるよりも「気楽」と語る二十歳は珍しい。

女優として飛躍を遂げたここ数年を、森川葵は「ズブズブと引きずり込まれていったような感じ(笑)」と、とても能動的とは言えない言葉で表現する。映画『渇き。』『チョコリエッタ』では坊主頭になり、ドラマ「監獄学園-プリズンスクール-」では白目をむいた“アヘ顔”が話題を呼んだ。その体当たりの演技の裏には相当の覚悟が…と思いきや、当人は「ないんですねぇ…覚悟(笑)。なかなか『これで生きていく!』と決められなくて…別にほかに何ができるってわけでもないんですけど(苦笑)」と困ったような笑みを浮かべる。

“豊作”との呼び声高く、若くして実力派の面々がそろう20歳前後の女優陣の中でも、明らかに異色の存在! かといって、とがっているわけでも他人を近づけないオーラを発しているわけでもない。月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」ではメインキャスト6人の中でも際立った存在感を見せ、人気トーク番組「A-Studio」のアシスタント就任も決定。何とも形容しがたい魅力で、見る者の心を絶賛わしづかみ中である。

そんな彼女がこの2月の終わりに、主演映画『ドロメ【男子篇】』『ドロメ【女子篇】』を携え「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」に参加した。吹きすさぶ氷点下の風に、彼女は「寒いってより痛い!」と悲鳴を上げ、真っ白な雪に反射した陽の光のまぶしさに涙を流しつつ、生まれて初めての北海道、国際映画祭を楽しんでいた。北の地で、改めて作品について、そして、いよいよブレイクへのカウントダウンが聞こえてきた“女優・森川葵”について話を聞いた。

『先生を流産させる会』でセンセーションを巻き起こし、最近では『ライチ☆クラブ』も話題を呼んだ内藤瑛亮監督のオリジナル脚本による本作。男子高と女子高の演劇部の合同合宿にて、奇妙な事件が次々と起こる。そこには地元の言い伝えで人間の怨念を吸い上げて泥から生まれるという妖怪“ドロメ”が…。


「異色のホラーコメディ(笑)」。それが、完成した映画『ドロメ』を見た彼女なりの解釈である。といって“ホラーに見せかけて実はコメディ”という生ぬるい作品ではない。

「ホラー要素もしっかりと入ってて、怖いところは本気で怖いので、ホラーと分かった上で見ていただきたいです。でも、笑いの要素もいっぱい詰まってて、つい笑っちゃうところがたくさんあります。ただ『ホラーだと思って見たらコメディだった』というのではなく、ガッチリと怖がらせつつ、笑わせるところは笑わせるという作りなので…結構、怖い映画ですよ(笑)」。

ちなみに、森川さん自身は、怖い映画は…?

「苦手です(苦笑)! 現場はみんなで盛り上げていく感じで怖さはないんですけど…あ! でも、ドロメは動きがものすごく気持ち悪かったです! 完成した映画で観ると、気持ち悪さがアップしてて、見ていたくない! って感じでした」。

本作が特徴的なのは森川さん演じる小春を主人公に女子の視点で進む『ドロメ【女子篇】』と、同じ時間軸で、小関裕太を主演に男子側から見た『ドロメ【男子篇】』の二部作で公開される点。

「女子が怖がったり、いろいろやってる裏で、男子はこんなアホなことしてたのね…(笑)、という“答え合わせ”のように見られます。“笑い”の部分に関して特に『女子篇』『男子篇』に分かれてることで魅力が増してると思います」。

本作だけでなく、例えば宮藤官九郎脚本のドラマ「ごめんね青春!」などでも、女子とは違った男子特有の生態(=バカっぽさ、コドモっぽさetc… )が描かれているが、そうした男子たちに、森川さんはこんな優しい(?)言葉を…。

「作品の中だけに限らず、例えば最近、30代、40代の年上の男性の俳優さんとお仕事させていただく機会が多いんですが、普通にお話してると『大人の男性だな…』と思うんですけど、お話しする機会も増えると、思いもよらない変顔をしたり(笑)、こっちから見たらなんで? と思うよなことにすごく一生懸命になってたりして…『あ、これ、学生時代に見てた男子が騒いでたあの感じと同じだ!』って気づきました(笑)。しかも、複数人が集まるとこんなに変わるんだ! って(笑)。いくつになっても男子は男子なんですね…」。

さて、改めて森川さん自身について。芸能活動のスタートはモデル。その後、並行して映画やドラマに出演するようになり、冒頭で語ったように「ズブズブと」女優という“沼”にハマっていくことに…。

「最初のうちはモデルをやりつつ、演技もして学生もやってという感じでしたが、学生ではなくなり、女優の仕事も増えてきて…という状況の中で、作品が連続していて、ずっと何かの役を演じ続けている時期があったんです。そのうちに、自分でも自分がよく分からなくなっちゃって(苦笑)、素の森川葵でいる時間が短すぎて、逆に別の人間を演じていないと生きている気がしないような感覚になってきたんです」。

まさに“引きずり込まれた”という表現がふさわしい…。「女優という仕事が面白いか?」を尋ねると、少し考え「面白いです。でも、ただ面白いってだけではなく…」と語り、冒頭の「自分じゃない人間でいるのが楽」という言葉を続ける。

「自分で発する言葉を選んで、選んで…という状況が増えてきて、役でいるときは、台本に書いてあることなら、その役柄の言葉として何でも言えちゃうんですよね。それが面白いし…やっぱり楽ですね(笑)」。

思考は常に「超ネガティブ(笑)!!」。素でいるときは「なるべく何も考えないようにしている」。そして、演じるときも「あまり何も考えず、『役柄になり切る』とかってことも考えず、現場に行って、相手を見て…『うん』ってそこに落ち着く感じ」だという。

ひとつのきっかけになったのは、2014年に撮影され、昨年1月に公開された主演映画『チョコリエッタ』と「ごめんね青春!」。

「そこで、これまでとちょっと違う話し方、動き方をやってみて、自分でも『あ、こんなやり方もあるんだ!』と発見がありました。そのあとで、『ごめんね青春!』があったんですが、そこで満島ひかりさんの演技――役への入り方を間近で見て、すごく勉強になったというか…それからいろいろやる中で、いまのような“そこにいるだけ”というやり方になっていきましたね。でも最近また『それでいいのかな?』とわからなくなってきて、また違うやり方を模索中です(笑)。そうやって『これでいいのかな?』と思いつつ、やっていくものなんですかね…?」

常に持っているのは自信ではなく疑問と不安! それが彼女を強くする。

「先ほどの女優としての覚悟がないってこととも繋がるんですけど(笑)、この仕事、オファーがあってこそなので、自分がやりたいってだけでできるものじゃないんですよね。自分の気持ちとやってくる仕事のバランスが、なかなか自分でコントロールできないので、毎日が不安です(笑)。演技も同じで『これでいい』とはなかなかならないし、決めるのも自分じゃないんですよね。でもだから『もっと頑張ろう』って考えられるんだと思います」。

一方で、意外ではあるが、周囲へのライバル心を隠そうとしない。「35歳の高校生」、『渇き。』に「表参道高校合唱部!」など、煌く才能を持った若手俳優を多く輩出したドラマに森川さんも参加しているが、同世代に「負けたくない」という思いは持っている。

「よく『葵の世代は豊作だから大変だよ』って言われるんですけど、そこで埋もれたくないし、 “森川葵”という存在になれたらと思ってます」。

【インタビュー】森川葵 “ブレイク必至”が叫ばれるも「覚悟は…ないです(笑)!」

《photo / text:Naoki Kurozu@cinemacafe.net》

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