KDDIは、聴覚障がい者向けに、陸上競技スタート時の合図を光で知らせる「聴覚障がい者用陸上スターターアプリ」の配信を開始した。
「聴覚障がい者用陸上スターターアプリ」は、ピストル音のかわりに光で陸上競技スタートの合図を知らせるアプリだ。競技者の足元に、アプリをインストールしたスマートフォンを置いて使用する。スタート時の合図を画面上で知らせることで、地面を向いた態勢でスタート練習を行える。
スターターピストルの音が聞こえにくい聴覚障がい者は、スタート時までスターターピストルを目視する必要があったため、クラウチングスタートが困難だった。また、「光の合図」のスタート方法が聴覚障がい者のスポーツ大会「デフリンピック」で採用されたものの、日本では十分な設備が整っておらず、「光の合図」による練習ができないことが課題となっていた。アプリは、こうした問題の解決に役立てることができる。
同社は2015年より、陸上スターターアプリの試作開発授業を聴覚障がいを持つ生徒に対して開始。アプリは、開発に参加した生徒のアイデアを受けて完成した。現在は、au Marketでのみダウンロード可能。2016年3月30日（水）からは、Google playでも配信を行う。今後、App Storeでの配信も予定。
《美坂柚木》
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