人工知能「アルファ碁」とプロ棋士の対局で、アルファ碁が圧倒的勝利を収め、あらためて「人工知能」に注目が集まっている。一方、ネットで、“もう1つの人工知能”の作った「作品」が、さらに注目を集め始めている。ロシアのサイト「Ostagram」の作品だ。
「Ostagram」は、Googleの人工知能「Deep Dream」に触発されたサイトだ。ニューラルネットワークを使い、写真や画像に、他の画像の“特定の描き方やタッチ”を合成できる。たとえば、「猫の写真+カンジンスキーの描き方」「モスクの写真+ゴッホの描き方」「猫の写真+樹木の画像」「スノボの写真+葛飾北斎の描き方」といった画像が作成されている。どれも独特のタッチが再現されており、非常に面白い画像に仕上がっている。
Googleの人工知能「Deep Dream」(開発ネーム:インセプション)は、昨年夏ごろに作品が公開されたが、「融合した犬猫」「体中に眼のある人間」「樹木とも生物とも区別できない“なにか”」といった画像ばかりで、その悪夢っぷりで「これが人工知能の美意識か……」と、(どちらかといえば逆方向に)注目を集めた。「Ostagram」は、そういった悪夢的な画像はほとんどなく、好意的なコメントが多いようだ。
「Ostagram」にアクセスすると、現在はFacebookの「ostagram.ru」アカウントに転送される模様。ユーザーによる作品の数々は、Facebookのページで確認できる。
これも人工知能の仕業! 写真をアート化する「Ostagram」
《冨岡晶@RBBTODAY》