国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会は12月21日、ゼップ・ブラッター会長とミシェル・プラティニ副会長に対し、8年間の活動停止処分を科したと発表した。今回の決定により、両氏は国家的・国際的なレベルでのサッカーに関わる活動を一切禁止される。
ブラッター会長が2011年、プラティニ副会長へ200万スイスフラン(約2億4000万円)を支払った件について、以前から倫理委員会は「法的根拠がない」としてきた。
両氏は「プラティニ副会長が、ブラッター会長のテクニカルアドバイザーを務めた報酬だ」と説明し、無罪を主張してきた。だがアドバイザーを務めていた時期と、実際に金銭が支払われた時期とが10年以上離れていること、支払いを約束した契約書がないことなどを倫理委員会は訝しんだ。
サッカー界から締め出される形になった両氏にサッカーファンからは、「これを機にブラッターは引退したほうがいい」「むしろ未だ会長でいることに驚く」「プラティニは晩節を汚したな」「プラティニが…。好きな選手だっただけにショック。だけどクリーンな組織にするためには、腐敗を一掃するしかない」などの声が寄せられている。
この決定が発表されたあとブラッター会長は記者会見を開き、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に申し立てを行うとした。
《岩藤健》
page top