トヨタ豊田社長がスポーツを比喩に使う理由「気持ちはファイターです」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

トヨタ豊田社長がスポーツを比喩に使う理由「気持ちはファイターです」

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トヨタ、パラリンピックの最高位パートナー2024年まで
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トヨタ自動車は11月26日、2024年までパラリンピックの最高位パートナーである「ワールドワイド・パラリンピック・パートナー」を担うことを発表した。

会見では、トヨタ豊田章男社長、国際パラリンピック委員会のフィリップ・クレイヴァン会長が質疑応答に答えた。

最近豊田社長は、スポーツを比喩するかたちの表現を用いることが増えた背景などについても、心境を述べた。

Q、今回の取り組みには、会社としてどのような価値がありますか。

(豊田社長)

スポーツを通じて社会に役立ちたいと思います。これまで多くの苦難がありましたので、会社を育てていただいた社会に対して、恩返しがしたい。

また私自身も、運動によって鍛えられました。そして社長になってからも厳しい中、顔では笑い、心では泣きながらも元気をくれたのはスポーツ選手達でした。

スポーツからは、支えてくれる人のために戦うこと、あきらめないことを学びました。こうした考えは、トヨタの人材育成のど真ん中にあり、グローバルトヨタとしても価値があるのではないかなと思います。

(クレイヴァン会長)

スポーツによって精神を身につけることができます。ルールに則って競うこと、楽しむこと、負けても立ち上がること、よりよい改善を続けること。これはトヨタとパラリンピックとの共通する価値観であるということです。

Q、両者のシナジーは。

(クレイヴァン会長)

さまざまな会社がパートナーになってもらっていますが、いろいろな理念があります。トヨタのパートナーシップによって、世界がつながることができます。パラリンピックも、トヨタも世界にネットワークがあります。

(豊田社長)

パラリンピアンの選手に日常、移動の課題があるということはあります。そこにはモビリティを含めた未整備なインフラと、どのように接していいかという心の部分に課題があります。

100年後も自動車というものに愛をもつこと。自動運転、人工知能の研究により、だれもが自由を手にできるというところに貢献することができるのではないかと思います。

2020年の東京はひとつの近いゴールになります。だれもがシームレスに動ける社会へつながればと思います。

Q、移動を助けるタクシーについて。

(豊田社長)

これまで大変ご愛顧いただいていますが、まだまだ、ユニバーサルデザイン、エコ、というところで、現実をよく見ながら、タクシーを製作しております。タクシー業界の声を聞きながら、パラリンピアンの方が空港から選手村まで一番快適に移動できたとなるためには、ひとつのチャレンジになると思います。

(クレイヴァン会長)

ユニバーサルデザインというのはとても重要です。車いす専用のデザインになってしまってはいけません。だれもが使えるデザインというのが重要です。

Q、自動運転についての期待感は。豊田社長は、バッターボックスに立つなど、気持ちを重視していると感じますがその背景は。

(クレイヴァン会長)

運転ということでは17歳から始めています。私は16歳に事故にあっています。自動運転は必ずしもハンドルを握らなくてもいいとか、食べながらとかそういうことではないと思います。今後のトヨタにとても期待しています。

(豊田社長)

自動運転はとにかく安全に。無人運転とは少し違い、車の面白さを失わず、安全快適に、ドライバーの意思を失わないということが大事です。

なぜ、最近精神的なことをいうかということですが、みなさんとの心の距離が近づいたということです。みなさんは結果を求めます。しかし、企業は必ず成長するとは限らない。少しはわかってよ、ということです。気持ちはファイターです。こういう努力を続けております、応援してくれませんかということです。もっと本音で語れるよう、気持ちの良い質問をお願いします(笑)
《編集部》

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