ドイツとアメリカに拠点を持つ自転車メーカーのフェルト。そのFRD(FELT Racing Development)シリーズのトライアスロンバイク2016年モデル「IA FRD」は、高剛性、軽量、エアロダイナミクスといったアドバンテージのほかに、快適性や調整の自由度も追求されている。
たとえば「CalPac」。IA(Integrated Aero)のトップチューブに設けられた“ストレージ”は、補給食など携行物を確実に収めることができるうえ、走行中の取り出しもスムーズに行える。ハンドルステム後部をカバーし、空気の乱れを防ぐ役目も果たす。
また、3T Difflock シートレールクランプを採用したVR(Vibration Reduction)シートポストは、細かい角度調整と確実な固定を実現。振動を減衰するポリマー素材を用いたDifflockは、疲労軽減に貢献する。
シートステーに目を向けると、「Cloak Seat Stays」が新しい。水平に近いシートステーにより、空気の乱れが軽減され、エアロダイナミクス向上が図られている。快適性を向上させ、より小さくなったリア三角で横剛性向上も図られている。フェルトのこうした発想と技術が惜しみなく注ぎ込まれた IA FRD の値段は、80万円だ。
《大野雅人》
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