9月13日に宮城県沿岸部でツール・ド・東北2015が開催される。同大会はサントリーホールディングスの協力のもと「ツール・ド・東北 パラサイクリングプロジェクト」を実施。日本パラサイクリング連盟と連携し、10人のパラサイクリスト(障がい者自転車競技者)が出走予定だ。
参加するパラサイクリストのひとり、藤田征樹さんに話をうかがった。藤田さんは7月28日~8月2日にかけてスイスで開催されたUCIパラサイクリングロード世界選手権に出場、ロードレース男子C3クラス(8km×7周=56km)で優勝した現世界チャンピオンだ。2007年に競技を始め、2008年北京、2012年ロンドンと2大会連続でパラリンピック日本代表にも選ばれている。
---:ツール・ド・東北に参加されるのは初めてですか?
藤田征樹さん(以下、藤田):去年に続いて2回目です。去年は石巻スタートの100kmコースで、今年は気仙沼スタートの95kmコース(気仙沼ワンウェイフォンド)にでます。
---:ツール・ド・東北に参加する以前に、震災後の東北に来たことはありましたか?
藤田:なかなか縁がなくて、福島にはトレーニングだったり自転車の関係者がいて何度か来ていましたが、宮城の方はなかったですね。去年が初めてでした。
---:去年初めて東北を走ってみて、どのように感じましたか?
(震災の)爪痕がまだ残っているものもありましたので、そういったものをクルマとかじゃなくて、自分の体も外にむきだしになっている自転車で通ってみることで、起こったことの大きさを感じました。
---:それから1年が経ちました。今回は気仙沼から走りますが、楽しみにしていることはありますか?
藤田:気仙沼に行くのも初めてなので、まずそれが楽しみです。去年びっくりしたのですが、沿道の方が本当に朝早くから外で応援してくれました。スゴいな~って思ったのですが、今年は気仙沼に行って、向こうの方々のあったかい応援とかに触れるのも楽しみですね。
---:今回、目標などはありますか?
藤田:いや~、ホントに楽しむことですね!
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《五味渕秀行》
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