ウェアラブルテックエキスポ2015が都内で開催された。9月7、8日と2日間のスケジュール。7日の午後は、オリンピックとウェアラブルテクノロジーをテーマに関係者が集まってディスカッションが行われた。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から、室伏広治さん、館剛司さん、慶應義塾大学院から夏野剛さん、ネットイヤーグループから石黒富士代さんらが考えを述べた。
室伏さんは「5年後のオリンピックは最大のチャンスで、スポーツ界も盛り上がって、若い世代は海外でも活躍しています。スポーツを楽しんで目標に据える、環境ができているのがとても良い。オリンピックは世界中が注目するという意味で、日本のテクノロジーのところには期待が集まります。日本を応援するファン、日本ならできるんじゃないかと思っている世界のファンはたくさんいます」と考察した。
「技術の面でも日本はいままで考えられないことをしてきた。スポーツ競技場の新たなチャレンジなど、日本ならできるんじゃないか。機運の高まりを、いろいろなところに波及させるため、議論の必要があると思います」とした。
続けて石黒さんはビジネスの観点から言及。「私は政府の委員会にも入らせていただいていますが、何かのきっかけがあって同じ方向を向くのはとてもいいことだと思います。私はインターネットについては日本が世界に負けたと思いますが、IoTはどうなるか。日本の資産にはまだ期待できると思っています」。
「例えばエアコン。体に感じない風で涼やかにしてくれる、そういう技術が日本にあって、それは資産です。スポーツ界の人たちが経済、IT企業と一緒にやってくれる。日本人の勤勉さ、協調性が生きるところが、オリンピックにはあると思います」と東京五輪にかかる期待を示した。
《編集部》
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