【澤田裕のさいくるくるりん】自転車で移動中、交通事故に遭遇…不自由な体に | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【澤田裕のさいくるくるりん】自転車で移動中、交通事故に遭遇…不自由な体に

オピニオン コラム
病院 イメージ
  • 病院 イメージ
  • ハンドルに対して、フロントフォークがねじれていることがわかる
  • フレームには顕著な外傷は見られないものの、カーボンフレームなのでそのまま乗り続けることはできない
  • ホイールのリム面には傷が。ブレーキングの際に支障が生じる
  • ヘルメットはわずかに傷ついたのみ。不幸中の幸いだった
  • 会計時に渡されたCD-ROMには、レントゲンの画像が収められていた
土曜の昼過ぎのことです。渋谷方面に向かって移動中に六本木通りの渋谷4丁目交差点に差し掛かったところ、右からやってきた乗用車が停止せず、そのままこちらに向かってきました…。

僕は進路をふさがれてしまい、ブレーキを掛けたもののそのまま側面に衝突。路上に投げ出された僕は痛さのあまり、その場にうずくまりました。

交差点の角には交番があり、そこから警察官がすぐに駆けつけます。まず最初に僕に声をかけて意識レベルを確認。幸いにして頭部は負傷しておらず、その問いかけにもきちんと応えることができました。

久しぶりの好天に恵まれた東京都内。アスファルトの路面からは熱気が伝わってきます。ただ、痛みがあるために立ち上がることはできず、そのまま救急車の到着を待ちます。やがて到着した救急車に乗せられて病院の救急外来へ。移動の車内で確認できたのは、右腕と背中の左側に強い痛みがあることでした。血圧や脈拍には異常なしでしたが不整脈が見られたようで、既往症を聞かれます。健康診断で貧血気味であることを伝えましたが、なにか関連があるのでしょうか。


事故後の自転車。ハンドルに対して、フロントフォークがねじれていることがわかる

ストレッチャーに乗せられたまま病院の処置室に。そこですぐに治療が始まると思いきや、そのまま放置されます。どうやら急を要する状態ではないと判断されたようです。しばらく待たされたあと、まずはレントゲン、続いてCTスキャンで検査をします。その結果、右の橈骨(とうこつ)が折れていることがわかりました。整形外科の医師による説明ではズレが生じているとのことで、麻酔注射をしたあとに整復を施されます。途中でポキッという乾いた音が響きましたから、それで元に戻ったのでしょう。最後に固定されて治療は終了。処置室に戻ります。

同様に痛みのある背中の左側もレントゲンやCTスキャンの検査はしたものの、なんの処置もされず検査の結果すら知らされません。そのまま「ではお会計を待って…」と言われましたので背中のことを告げると、それからまた待たされたあと、「骨折は認められなかったものの、ズレのない軽微なものがあるかどうかはわからない」との説明。コルセットを巻いてもらい、すべて終了となりました。

多くの病院にとって救急外来とは、本来的な業務とはいえません。ですから僕のような招かれざる客(いや、客ですらないかも)への対応は、必要最低限のものとなるのでしょう。ですがもう少し余裕ある体制が整えられているなら、彼らの対応も違ったかも? 痛む体で帰りの身支度を整えながら、そんなことを考えました。

ちょうどいい時間に警察での聴取を終えたドライバーが病院まで迎えにきてくれたので、彼とともに警察へ。そこで僕も聴取を受けましたが、その話は次回とします。
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