7月4日に行われたDeNA対阪神の試合は、阪神が7-6で勝利し連敗を4で止めた。この勝利で阪神が勝率5割に復帰し、セ・リーグの全チーム借金状態は1日で解消された。
試合は阪神が初回に先制し、その後も終始リードを保つ展開になった。追いすがるDeNAを2点リードしたまま迎えた九回、前日サヨナラ負けを喫したクローザー、オ・スンファンがマウンドに上がる。
先頭の内村賢介を三振に仕留めると、ここでDeNAは前日の打席で同点2ランを放った後藤武敏を代打に送ってくる。その後藤に投じた2球目、外角のストレートをライトポール際に運ばれ2試合連続の被弾。
これで1点差に詰め寄られたが、スンファンは後続を断ちリーグトップの22セーブ目。試合後は「勝ててよかった。だが2日続けて打たれるのは良くない。今後は気をつけたい」と話した。
苦しみながらの勝利にファンは「今日もサヨナラ負けか?ってめちゃドキドキしながら見てた」「再び、セ・リーグの首位に返り咲きだね。出来れば、このまま首位を守ってもらいたい」「勝ったからとはいえ相変わらず内容が悪いね」「なかなかハードな試合でした。オスンは今が底だと信じたい」「クローザーの役割は0点に抑えることでなく、勝った状態で試合を終わらせることだからね。ただ劇場型クローザーを楽しめるほど、チームにもファンにも余裕がない」など、あわや2日連続のサヨナラ負けという展開に肝を冷やしたようだ。
この試合では福留孝介が2本のホームランを放ち、セ・リーグの本塁打王争いで単独3位に躍り出た。トップのヤクルト・畠山和洋がペースを落としているだけに、この調子でいけば接戦になりそうだ。
《岩藤健》
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