アメリカ球界が揺れに揺れている。ニューヨーク・タイムズは6月16日、セントルイス・カージナルスがヒューストン・アストロズのデータベースに不正侵入し、機密情報を盗み出していた件でアメリカ連邦捜査局(FBI)が調査していると報じた。
事件は2014年7月に発覚し、FBIが捜査を進めてきた。現段階で分かっていることは、不正アクセスした人物はカージナルスの球団職員と見られ、流出した情報には当時アストロズが他球団との間で進めていたトレード内容が含まれており、そこにはイチロー(当時ヤンキース)の名前もあったとされる。
MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏は、「これは連邦捜査だ。我々はFBIに全面協力する」と早期解決のために協力を惜しまないとした。
野球ファンからは、「カージナルスがアストロズのデータベースをハッキングって、21世紀ですね」「カージナルスの職員がハッキングってまたどエラいニュースじゃの」「これ凄いことでしょ」「こんなところにもハッキングが起きてるのか…」「これが事実だったら、ドラフト指名権とトレード関係に制裁があるかも」など日本でも注目を集めている。
事実関係や動機の解明は今後の捜査を待つことになるが、米国メディアは2011年までカージナルスに在籍していた現アストロズGMジェフ・ルーノウ氏への私怨ではないかと見ている。
《岩藤健》
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