テニスの全仏オープン男子シングルス準決勝が6月6日に行われ、第1シードのノバク・ジョコビッチが第3シードのアンディ・マレーを6-3、6-3、5-7、5-7、6-1で下し2年連続決勝に駒を進めた。
前日は試合途中の天候悪化でサスペンデッド。マレーが2セットダウンから第3セットを取り返し、第4セットもゲームカウント3-3で互角の戦いを演じた白熱の展開に水を差された。
再開後は互いにラブゲームでサービスをキープし合う意地のぶつかり合いからスタート。マレーが第11ゲームをブレークし7-5で第4セットを奪った。
だが第5セットに入るとジョコビッチが攻勢を強め、第2ゲームいきなりマレーのサービスをブレークする。
マレーも持ち前のディフェンス力を発揮。コートの左右を広く走り回らされながら、何度もこれはダメだろうというボールをジョコビッチのコートに打ち返した。そのたびにローラン・ギャロスの観客からはどよめきが起こる。
それでも一旦つかんだ流れをジョコビッチは手放さない。驚異の粘りを見せるマレーに対し、それを上回るオフェンス力で一気に押し切った。
ジョコビッチは「マレーは最大のライバル。彼との試合は常にマラソンのようにタフだ」と2日間にわたり、4時間以上続いた激闘を振り返った。
しかしジョコビッチの戦いはまだ終わらない。7日には連戦でスタン・ワウリンカとの決勝が待っている。初の全仏タイトル獲得、そして生涯グランドスラム達成に向け、負けられない戦いが続く。
《岩藤健》
page top