ちょこっとハイクは、すべての要素が「ちょこっと」だ。でも、「ちょこっと」ばかりとは限らない。時には「ちょこっと」以上の感動が得られる場合もある。
浅間山の頂上からは、筑波山の代名詞といえる双耳峰が、びっくりするくらいにきれいに見える。筑波山だけじゃなくて、筑波連山の宝篋山やら竜ヶ峰もきれいに見える。ちょこっと登っただけなのに、これだけの景色が拝めるなんて。この感動は、「ちょこっと」以上である。
飽き性の筆者には何でも「ちょこっと」くらいが、ちょうど良いのかもしれない。ちょこっと遊んで、ちょこっと働く。そして、ちょこっとした山に登る。
仕事も「ちょこっと」で済めばいいのになぁと思うのだが、ちょこっと働いただけだと、やっぱり収入もちょこっとであるから、がっつりと働かないといけないのだけれど、どうにも「ちょこっと」な性分なものでそうもいかない。
だから、今後は「ちょこっと以上」を目指そうと思う。浅間山は、「これからはちょこっと以上に頑張ろう」という、ちょこっとしたやる気をくれる山であった。
《久米成佳》
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