コッパ・イタリア3度優勝の名門パルマが3月19日、裁判所で聴取を受け破産が宣告された。前日にはジャンピエトロ・マネンティ会長が、違法に得た資金の洗浄にクラブを利用した疑いで逮捕されたばかり。
予定されていた裁判所での聴取は10分程度で終わり、誰もが予期していたとおりの結末を迎えた。イタリア紙によれば、パルマの負債総額は2億1844万ユーロ(約282億円)に達し、選手やスタッフへの給与未払いが続いている。
パルマは所得税の滞納や選手への給与不払いで今シーズン、すでに勝ち点3を剥奪されており、当然のようにリーグでは最下位に沈んでいた。
日本でも名の知れたクラブの破産宣告に、サッカーファンからは「クラブってわけもなく潤沢な資産を持ってるってイメージだった」「かつてのビッグ7の一角が破産...あの頃のセリエからまだ10年ちょっとしか経ってないのに」「ヒデがいた頃のパルマが懐かしい...」「負債がなくならないとアマチュアリーグまで落ちるはずだから、買い手が見つかるといいな」「セリエって大小含め経営破綻するチーム多くない?」など、ついに来るときが来たかといった声が寄せられている。
パルマは過去にもオーナー企業パルマラットが破産し、紆余曲折を経て競売にかけられたことがある。2007年のオーナー交代から10年足らずで再び存続の危機を迎えた。
破産管財人の下で新しいオーナーを探すパルマだが、買い手が見つからず未払い給料が完済されない場合、来季は4部(アマチュアリーグ)で戦うことになる。
《岩藤健》
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