FIFAが2022年カタール・ワールドカップの冬季開催を採決しようとしていることに、欧州のリーグやクラブ関係者は不満を露わにしている。特に決勝戦が12月23日に行われるのではと伝えられてから、年末年始の過密日程で知られるイングランド・プレミアリーグは猛反対だ。
こうした反発にFIFAのゼップ・ブラッター会長は「23日閉幕はない。遅くとも18日までに日程を終了する必要がある」と、日程面では配慮する姿勢を見せた。だが冬季開催を頑なに主張する同氏は、それ以上の譲歩は必要ないとも考えているようだ。
---:欧州のクラブは補償されるべきでしょうか?
ゼップ・ブラッター会長(以下、敬称略):いや、必要だとは思っていない。反応がネガティブだろうとそうでなかろうと、これがサッカーだ。当然欧州のクラブは満足していないが、彼らが満足である必要もない。
---:FIFAとしては困っている状況では?
ブラッター:5月29日まではまだ私が会長だ。サッカーとはそういうものだ。問題があり議論が行われる。問題は解決されるべきものだ。
FIFAは冬季開催で押し切る構えを見せているが、たとえ採決されたとしてもそれでこの問題は終わらないだろう。2022年まで続く波乱の幕開けになりそうだ。
《岩藤健》
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