まず最初に結論。それはローラー台に乗ることです。僕はローラー台をスタンド代わりに使っていますので、気が向けばいつでもOK。トレーニングするという本気モードではありませんから、格好は普段着のままです。
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裾止めバンドとビンディングシューズは最低限のお約束
それでもパンツがギヤに絡まないよう裾止めバンドを付け、一線を退いたビンディングシューズに履き替えます。
さらに左腕には、このコラム(6月26日公開)で紹介した腕時計型の心拍センサー。これも体力アップを図るというより、無理をしないための目安ですね。
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心拍センサーも腕時計型ならわずらわしいことはない
◆保管のために内と外でホイールを交換してみると副産物
なおホイールは自宅に帰り着いたとき、できるだけ予備に交換しています。外で汚れたタイヤ、それをそのまま室内に持ち込むのをためらって始めたことですが、そうすることでローラー台に乗る際、外で使うタイヤの摩耗が防がれるという思わぬ効果もありました。
準備が整ったらサドルにまたがり、ペダルをこぎ始めます。とはいえただ乗っているだけだとどうしても飽きるので、視線の先にiPadを置いてYouTubeの動画などを流します。そのときに内蔵スピーカーでは物足らず、ヘッドフォンを装着するわけですが、それが有線だとうっかりしてiPadを床に落下…という悲劇も予想されるため、Bluetooth接続の無線ヘッドフォンを使っています。曲はももいろクローバーZのアップテンポの曲、あるいはプログレッシブロックのやたら長い曲などを織り交ぜて。その日の気分に応じ、あれこれと選択できるのがいいですね。
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書棚にiPadを置くときは、手元にあった書見台を利用
◆注目のローラー台新製品は
僕が使っているローラー台は、サイクルオプスというメーカーのもの。細部に改良を加えた後継機種がカタログ入りするロングセラーで、10年以上経ってもノートラブルです。その一方、ローラー台の世界にも新顔が登場しています。
注目しているのがフロントフォークのみを固定するグロータックの「GT-ローラーフレックス2」。その固定部自体が内蔵するゴムによって前後左右に揺れるため、バランスを取りながらのペダリングが可能となっています。
そしてもう1つがタックスの「i-ジーニアスマルチプレイヤー」で、こちらはPCに読み込んだデータに連動して自動で負荷が変わる(勾配がきつくなると負荷が高まる)というハイテク機能満載の、まさに“天才”です。20万円近い価格が玉にキズということで、手動でもいいならiOSアプリ「ライブトレーニング」に対応したミノウラの製品があります。こちらは画面に表示される指示に従って、手元のダイヤルを回して負荷を変えます。
◆負荷に連動し角度が変化するローラー台に期待
最後に要望を1つ。それは負荷に連動して、自転車の角度を変えられないかということです。つまり風の影響を無視すれば、負荷が高まることは勾配が増すことなので、それをローラー台で再現する製品を開発してほしいということ。
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この台でも高さは変えられるものの、乗ったままは無理
難しいものではありません。ローラー台には別売あるいは付属で前輪を載せる台が用意されていますが、この高さを負荷調整に連動して変えられるようにすればいいのです。おそらく油圧構造にでもすれば簡単にできるような気がするのですが…。どこかのメーカーさん、いかがでしょうか?