日本ハムからFA宣言していた大引啓次内野手が20日、ヤクルトスワローズへの入団を決めたとの報道が一斉になされた。
大引は糸井嘉男らも絡む大型トレードでオリックスから日本ハムに移籍。ショートの守備だけでなく、高い統率力でキャプテンとしてもチームをまとめ上げたが、若手を積極的に使う方針や腰痛のため今季終盤に出番が減らされていた。
球団の方針は変わらず来季も出場機会が減らされる見込みで、大引は戦力として期待されるチームへの移籍を希望し、オフにフリーエージェント権を行使した。
FA宣言当初からヤクルト有利と伝えられてきたが、古巣のオリックスや松井稼頭央が来季からレフトに回る楽天も、獲得の意思を示していた。
ヤクルトは3年3億円の他に、スワローズ伝統の背番号1を用意したが、大引が実際に背番号1のユニフォームに袖を通すかは微妙で、ファン心理を考え固辞する動きも見られる。
「大引の1番固辞は人気出るし、好感もてるよね」、「ヤクの背番号1はミスタースワローズの代名詞だからね」など、期待を高めるファンのコメントが集まり、同時に「ファンのハードルは確実に高くなってるぞ」との意見も。また、「成瀬大引来るとかヤクルト始まったわ」と、今オフの取り組み全体に好感をもっているファンもいる。
ロッテからFAを宣言した成瀬善久投手のヤクルト入団もほぼ決定しており、近日中に正式発表される見通し。真中満監督の下で戦う来季の新生ヤクルトに、頼もしい2人が加入する。
《岩藤健》
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