【MLB】ロイヤルズ青木、ケインとの右中間コンビで勝利を手繰り寄せるビッグプレー連発「マリンのほうが難しい」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】ロイヤルズ青木、ケインとの右中間コンビで勝利を手繰り寄せるビッグプレー連発「マリンのほうが難しい」

スポーツ 短信
アメリカンリーグ地区シリーズが日本時間10月3日に開幕し、ワイルドカードゲームでアスレチックスを下したカンザスシティ・ロイヤルズと、西地区王者のロサンゼルス・エンゼルスが激突した。

2番ライトで先発出場し1回、さっそく二遊間を抜けるセンター前ヒットでポストシーズン初安打をマークした青木だが、この日は守備でチームに大きく貢献した。

予感は1回の裏からあった。エンゼルス1番カルホーンの放った打球は大きな弧を描き、フェンスを越えホームランかと思われた。ところがフェンス手前で走る速度を抑え、落ちてくる打球にタイミング合わせたセンターのケインがジャンプ。見送ればフェンス向こうに消えていた打球をつかみ取った。

ケインは2回にもセンター前に落ちそうな打球を滑り込みながらキャッチ。続けてファインプレーを見せる。

ライトの青木に見せ場が回ってきたのは6回だった。2アウト1塁、2塁の場面で打球はケインと青木が待つ右中間へ。先に背の高いケインがフェンス手前でジャンプし打球に飛びつく。しかしボールはわずかにグラブの先を抜けた。そこへケインと交鎖するように青木が左手を伸ばし、打球はフェンス手前でグラブに収まる。

2アウトでランナーは2人とも打った瞬間に走り出しており、2失点を防ぐビッグプレーとなった。

続く7回にも2アウト3塁でライトに大きな当たりが飛んだ。青木は一直線にフェンスへ向かって追いかけるが、手前で大きく進路を変え最後は前方にダイビングしてキャッチ。

エンゼルスファンが詰めかけた満員のスタンドからは大きな溜息が聞こえた。

試合は延長11回にロイヤルズが9番・ムスタカスのソロホームランで勝ち越した1点を守り抜き、敵地での開幕戦に勝利した。

チームを救う2度のビッグプレーに青木は「難しい打球だったけどグラブに入ってくれた。(千葉ロッテの本拠地)千葉マリンのほうが難しい」とコメント。強風が吹く野手泣かせの球場として有名なマリンスタジアムの名前を出したことに、日本のファンもSNSで素速く反応した。

「マリンの名を出してくれてサンキュー青木」
「な、なんか嬉しいコメント」
「まぁ、マリンの内野ポップフライは強風なら何か起こるからね、ホントに」

今日の試合を取ったロイヤルズは、2戦目に勝利すれば王手を掛けた状態で本拠地カンザスシティに戻れる。仮に敗れたとしてもカンザスでの2連戦に勝利すれば、地元でリーグ優勝決定戦への進出を決められる。

青木のビッグプレーがロイヤルズに大きな勝利をもたらした。
《岩藤健》

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